海老原嗣生さんと語る「30歳の転職相談」 【第4回】20代で身につけるべきは「資格」ではなく「相場観」だ

2012年10月17日(水) 飯田 泰之,常見 陽平

飯田 泰之,常見 陽平飯田泰之X常見陽平「饒舌大陸」

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飯田 昔からよく、「先物で3年持ったらどこでも採る」と言われてますよね。別に、すべての先物取引の会社がブラックだと言っているわけではありませんよ。一定期間、非常にハードな環境で働いた経験があれば、転職のときにそれが高く評価されるということです。

海老原 今もそういう話はいろいろありますね。農家を訪ねて、「お宅の土地にマンションを建てませんか」と提案し、いくつも話をまとめてきた、という実績を持つ人が評価されるとか、そういうのはありますよ。

常見 リクルートのときの同僚で、明治大学農学部を卒業して、最初は先物の会社に入ったという人がいました。小豆を売っていたそうです。農学部と関係あるかどうかはわからないけれども(笑)。彼はすごかった。根性が違いました。厳しい労働環境の中で頑張った奴はこうなのかと感心しました。

海老原 学部の話で思い出したけど、大学の中でも、就職が難しい学部があるでしょう。これを大学が教えていないのもひどい話だよね。

 たとえば農学部とか生物専攻の学生って、就職が厳しいんです。僕の同業者で「東大の生物より日大の機械」って言った人がいた。それぐらい、生物を専攻すると就職できない。でも、大学はそれを言わないんだよね。

常見 数学科とかも厳しいんじゃないですか。

海老原 まあ、高等数学ができれば、銀行など金融機関に行く道がある。クオンツとか、高度な金融商品の開発なんかをやる仕事にね。ところが、生物は行く道がないのよ。

常見 東大で生物を勉強していた友達が「できちゃった結婚」をしたときは、生物って何だと思いましたけどね。

飯田 そろそろ時間だと思っていたら、ちょうど落ちがつきました(笑)。

息抜きながら、生き抜こう

飯田 最後にまず、常見さんから今日の座談会のまとめをいただけますか。

常見 すいません、話が非常に拡散して、まさに「饒舌大陸」の第1回目にふさわしい内容になったような気がしています。「情弱大陸」と言われないように次回もパワーアップしていきたいと思います。

 エビさんに、最後にちょっとだけ聞きたいんです。さっきも紹介したエビさんの本ですけど、僕は「あとがき」に書いてあったことを見逃さなかった。エビさんは何と、この本をもって雇用労働問題についての執筆活動を一区切りするという。今日のテーマはキャリアですが、エビさんの次のステージはどうなるんですか?

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