海老原嗣生さんと語る「30歳の転職相談」 【第4回】20代で身につけるべきは「資格」ではなく「相場観」だ

2012年10月17日(水) 飯田 泰之,常見 陽平

飯田 泰之,常見 陽平飯田泰之X常見陽平「饒舌大陸」

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どうすれば前の会社に戻れるのか

海老原 確かに「日本型は変えられない、変わらない」というのは正しい部分もあるんですけど、一方で日本企業は、世界で一番頑張って、変えられるところは変えてきたとも言えるんです。本当は30年ぐらいかかるはずの変革を、10年から15年で変えてきたという一面もある。

 たとえば戦前の日本の企業は階級社会の色合いが濃く、アメリカとあまり変わらない世界でした。それが1950年代の後半までに、今の日本型システムの原型の、階層のない仕組みにしてしまった。そういうところはあります。

飯田 エリートとノンエリートの「ごっちゃ型」になったということですね。

海老原 そこからは大卒が主流になって、70年代には、高卒ホワイトカラーもいなくなるという仕組みに変えている。以後、90年代初めまで右肩上がりが続き、「給与はずっと上がるもの」でしたが、90年代後半にはそこも動かしています。

 当時、成果主義が導入されましたよね。実は成果主義というのは、成果に応じて報酬を云々ということではなくて、右肩上がりだった給与を、年齢と関係なく上がったり下がったりさせて、イーブンにする仕組みにしたことを意味します。それが90年代後半。そうやって、ちょっとずつだけどしっかり変えてきているのが日本だと思うんです。

常見 なるほど、給与を、上がり続けるものではなく、上がったり下がったりするものに変えたと。

海老原 それなのに、関係ない「成果」という言葉をつけて目くらまししたわけです。

飯田 ここで、コメントで来ている質問にちょっと答えてみましょうか。「前の会社に戻るっていうのはあり得る選択肢なんですか」というのがある。

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