少年よ、東大でなく世界を目指せ!
灘校に乗り込み、中高生、そして先生を相手に白熱講義を展開してきた!

柔道の神様が造った学校

 10月の第一週、神戸で講演をしてきた。楽しみにしていた講演だ。相手は中高生。東の開成と東大合格者を競い合う灘校の学生たち対象の講演だ。灘校OBの方の紹介で灘校の教員が私の近著「君はこんなワクワクする世界を見ずに死ねるか?!」を読んで下さり、「この本の内容の講演を」と声がかかった。

 この講演が決まった時、私をフェイスブックやツイッターでフォローしてくれている灘校生たちから「田村さんが本当に来てくれるんですか?嬉しいけど意外です。学校がよく理解してくれましたね」と驚きの報告があった。

 灘校の成り立ちをOBの方からお伺いしたが、とても興味深い。灘校は昭和2年10月24日に開校。灘と言えば酒蔵で有名だが、その灘地方でも名の通った、菊正宗、白鶴、桜正宗の三大酒造メーカーのオーナーたちによって設立された。

 講道館柔道の創始者である嘉納治五郎氏が灘校設立時に顧問で参画していたことは知っていたが、聞いてみると嘉納治五郎氏は白鶴の嘉納家の縁戚に当たると言うことだ。ということで、治五郎が柔道の精神として唱えた「精力善用」「自他共栄」が校是となった。このため、灘校では今でも柔道の時間が体育とは別に週1時間あるという。

 設立当初は当時の名門旧制高校、神戸一中や二中に入学できなかった者が入学してきたが、学力向上に力を入れ、急速に台頭。戦前は柔道部の活躍が目立っていたが、戦後から東京大学への進学校として台頭してきた。昭和43年度には東大入試において、私学として初の合格者トップに躍り出た。ちなみに2012年の東大現役合格者数は81名で開成についで全国二位である。

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