経済の死角

特別レポート責任をとって辞めたらどう?
シャープをダメにした「三悪人」
相談役 町田勝彦会長 片山幹雄 社長 奥田隆司

2012年10月15日(月) gendai
週刊現代
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〔PHOTO〕gettyimages

 円高、高い法人税など外部要因を不振の言い訳にする会社も、一皮向いて内側を覗くと、「膿」が腐臭を発して噴き溜まっている。会社は中から腐る。シャープの経営陣は気づいていないのか。

「二頭体制」という誤り

 経営破綻説が囁かれるシャープ。液晶事業の収益力低下、韓国や台湾勢の台頭、家電のデジタル化などシャープの経営を圧迫する外部要因はいくつも挙げられるが、OBや関係者への取材から浮かび上がってきたのはシャープ内部に巣くう深い闇だ。

 特に戦犯=悪人として名指しされるのは直近3代の社長。シャープの裏面史を紐解くにあたり、まずはそれぞれの略歴を紹介しておこう。

 町田勝彦=第4代社長。'43年生まれ、69歳。京大農学部卒、大学時代はスキー部主将。営業畑を歩き、電子レンジを実演販売方式で売りまくったという逸話が残る。'98年に社長就任後は液晶事業を急拡大。吉永小百合をテレビCMに起用した理由について「昔からファンだった」とある幹部に語っている。現相談役。

 片山幹雄=第5代社長。'57年生まれ、54歳。東大工学部卒。液晶技術者として社歴を積み、40歳で事業部長に抜擢。'07年に49歳という若さで町田から後継指名を受け、社長就任。端正な顔立ちも手伝って「プリンス」と呼ばれる。モットーは「技術に限界なし」という根っからの技術屋。現会長。

 奥田司=第6代社長。'53年生まれ、59歳。名古屋工業大学大学院工学研究科修了。町田、片山と違い若い頃から「社長候補」と認められたエリートではない。過去最悪の赤字を計上した今年、海外事業の経験が買われて社長に。12人抜きの抜擢だったが、就任当初はOBから「奥田って誰だっけ」と言われるなど、社内知名度は低かった。

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