2012.10.18(Thu)

問題の原因を
すべて調べるのは
大変だけど、
探すしか道はない。
「答えは必ず見つかる」
が信念です。

明電舎 稲村純三

週刊現代
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発電機、変圧器などを作る「重電メーカー」の明電舎。今年で創業115年を迎え、現在は太陽光発電システムや、上下水道・電鉄などの各種システムを作り日本のインフラを支える。さぞお堅い企業かと思いきや、技術畑出身の稲村純三社長(64歳)は人と話すことが好きらしく、満面の笑みで「おはよう!」と言いながら取材場所に現れた。

問題の原因を すべて調べるのは 大変だけど、 探すしか道はない。 「答えは必ず見つかる」 が信念です。 いなむら・じゅんぞう/'48年、東京都生まれ。'71年に慶應義塾大学工学部電気学科卒業後、明電舎に入社。同社が国内市場で大きなシェアを占める、車の性能を測定する機械『ダイナモメータ』の製作に技術者として携わる。'03年6月に執行役員に就任。常務執行役員・専務執行役員を経て、'08年より現職

縁の下にて

 入社から36年間、自動車の試験用システムを開発していました。エンジンやギアを変えた時、燃費や馬力がどう変わったか計測するものです。わずかな燃費向上を計測できなければ、車の性能を上げられないから責任重大ですよ。でも、我々の成果は車の下に鏡を入れでもしなければ見えません(笑)。

成長の近道

 中学生の時から〝鉱石ラジオ〟を作るような子でした。入社後、自分の技術を伸ばすためにしたことは「徹底的に訊くこと」です。何でも先輩に訊くうち、数年経つと「ここはあの人に訊こう!」とわかってきて、さらに数年後には「どなたもご存じないことだから自分で調べよう」とすぐに判断できるようになってきました。訊くことが一番の近道です。社長に就任してからも、部下に訊いてばかりですよ。

風通し

 よく社内を回って「最近どう?」なんてムダ口を叩いています。小さな用事でも内線で済まさず、部署を訪ね、みんなに「おはよう!」と声をかけてから担当者を訪ねます。何でも言える雰囲気って、そんなところから生まれるんじゃないでしょうか。


楽天的

「経営者は孤独だ」と言われますが、私は孤独ではないタイプかもしれません。そもそも楽天家です。近所の居酒屋で若い社員たちを見つけると、自分が席を移動して加わったりします。迷惑でしょうかね?(笑)

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