三枝成彰 第2回 「東日本大震災で親を失った子どもたちの夢をかなえる力になりたいと立ち上げた『3.11塾』」

撮影:立木義浩

第1回はこちらをご覧ください。

シマジ 三枝さんは東日本大震災の遺児を助ける運動を主催しているんですよね。

三枝 はい。わたしたちは東日本大震災で親を失った子どもたちの将来の夢をかなえる力になりたいと「3.11塾」を立ち上げたんです。正式には「一般社団法人3.11震災孤児遺児文化・スポーツ支援機構」という名前です。

 遺児たちの親代わりにはなることはできないかもしれないけど、せめて「東京のおじさん」「東京のおばさん」になれないかと思って始めたんです。長い休みのとき遊びにきてホームステイしてもらい、あちこち一緒に出かけたり、ときにはこちらから訪ねたり、信頼関係を築き上げながら支援を続けています。

立木 どれくらいの子どもの面倒を見ているの?

三枝 孤児は約240人、遺児は約2000人の子どもたちとかかわっています。

 この機構は一般社団法人として立ち上げました。2011年4月のサントリーホールでのチャリティコンサート「全音楽界による音楽会」に参加した有志を核に専門家やサポーターのネットワークを生かし、子どもたち一人ひとりの状況や必要に応じた支援を提供出来ないものかとみんなで考えたんです。

セオ 公的な支援の難しいところは、平等を優先するあまり、みな一律になってしまって、結果的に一人ひとりの希望をかなえることができない、というところにあります。三枝さんの活動は、カスタムメイドとの支援というところがいいですね。