2012.10.10(Wed) 岡田 真理

ロイシンの重要性

筆者プロフィール&コラム概要
タンパク質を欲するのはアスリートの性?〔PHOTO〕gettyimages

 オリンピックやワールドカップのような大きな大会が終わったあと、テレビなどの選手インタビューで、「今、いちばんしたいことは何ですか?」という質問がよくされる。それに対し、選手は「おいしいものが食べたいです」とよく答える。

 長い間海外に滞在していた選手からは「お寿司が食べたいです」という声もあるが、体重に気をつけていた選手の多くは「焼肉を思う存分食べたいです」という。過酷な練習や試合を終えたあと本能的にタンパク質を欲するのは、アスリートの性なのかもしれない。

 筋肉をつくるタンパク質の主成分はBCAA(分枝鎖アミノ酸類)といわれるアミノ酸だが、これはスポーツには欠かせないアミノ酸といわれている。BCAAの中でも特に「ロイシン」は、タンパク質の合成(=筋肉の強化)促進、分解(=筋肉の減少)抑制を調整する働きがあり、アスリートにとっては大切な物質といえる。このロイシンは9種の必須アミノ酸(必要量を体内で合成できないため、体外から摂取すべきアミノ酸)のひとつであり、一日あたりの必要量が9種の中でも最大とされている。

 ロイシンが特に多く含まれているのは、牛肉、ハム、レバーなどの肉類や、牛乳、チーズなどの乳製品など。その他にも多くの食材に含まれているので、特に意識しなくても普通の食事で必要量は摂取できるという。過剰摂取するとほかの必須アミノ酸とのバランスが崩れ、免疫機能を低下させることもあるようだ。

この連載記事のバックナンバー
トップページへ戻る

(おかだ・まり) スポーツライター、NPO法人ベースボール・レジェンド・ファウンデーション代表。1978年生まれ。立教大学卒業後、カリフォルニア大学エクステンションにてマーケティングのディプロマを取得。帰国後はプロアスリートのマネージメントに従事し、後にライターに転身。現在はアスリートのインタビュー記事を執筆する傍ら、ベースボール・レジェンド・ファウンデーションを運営している。


アスリートと「食」

自らのカラダに細心の注意を払うトップアスリートたちは食生活にもプロフェッショナルである。アスリートにとってもそうでない人にとっても役に立つ、スポーツ選手たちの食に関するエピソードを、自らもプロ選手のマネジメントに携わった気鋭のライターが紹介する。