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二人の怪物、実は高い評価はこっちだ プロ野球ドラフト会議 スカウトたちの決断 藤浪晋太郎と大谷翔平 プロで成功するのはどっちか

野球を知るプロフェッショナル50人緊急アンケート付き

2012年10月06日(土) 週刊現代
週刊現代

 球史に残る驚くべき素材が、二人同時に現れた。ドラフトまで約1ヵ月。果たして彼らはプロの世界でもその能力を発揮できるのか。プロ・アマ球界を知り尽くす3人の論客が、怪物の未来を語った。

2mの長身を使いこなす

安倍 藤浪晋太郎も大谷翔平も、「10年に一人」とか、「20年に一人」の逸材と言われていますけど、10年、20年遡っても身長が2m近くもある速球派の日本人投手とか、160kmの豪速球を投げる高校生なんていなかったわけですからね。

中村 二人ともプロ入り1年目から活躍しても不思議じゃない。今年のドラフトは、間違いなく彼らが中心。

野村 正直、驚くべき事態ですよ。僕らの時代から考えると、高校野球は次元が違うくらいまでレベルが上がっています。僕がPL学園にいた頃も、「伊良部秀輝がすごい」、「川島堅がすごい」と騒がれましたが、せいぜい144~145km。ダルビッシュ有だって高校生のときはそれくらい。大谷と藤浪の二人は、まさに超新星と呼べる逸材ですよ。

安倍 彼らの最も凄いところは、2m近くある体を持て余している雰囲気がまったくないことです。

野村 長身の選手って、身体ができていない間は、関節が緩いというか、グニャグニャした動きになるはずなんですよ。

安倍 そうそう。190cmを超える選手の多くは、末端にまで神経が行き届いてないような、糸操り人形みたいな動きになることが多い。でも二人とも、動きにストレスがない。藤浪なんかは、春までは「ちょっと硬いかな」と思っていたんです。ところが、夏の大会前に大阪桐蔭を訪れると、緩いスロープを、ものすごく美しいフォームで駆け上がっている姿を目にした。

中村 センバツ以降、バランス感覚を養う練習に取り組んだんでしょう。春までは身体を持て余している印象で、下半身が全然できていなかった。筋力が足りないと、投げるときに踏み込んだ左足の膝が開いてしまう。すると制球が定まらず球も上ずる。

野村 よくなったのは、骨格がしっかりしてきたことも一因でしょう。

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