「ネット上の批判」と向き合う上で知っておきたい5つのこと
photo: enigmabadger

 ブロガーという商売をしていると、オンライン上で膨大な数の意見を頂くことがあります。

 現在、私のブログの読者数は約31万人なので、ちょっとした雑誌と同じくらいの規模か、それ以上のフィードバックが、私に直接送られてくることになります。

 そんなメッセージの中には、「こいつやっぱりバカだわ」「害悪振りまくのをやめてほしい」などと思ってしまう、無神経で、想像力の欠けたメッセージを送ってくる人もいます。お察しの通り、多くの場合、彼らは失うもののない匿名アカウントを利用しています。

 ソーシャルメディアによって、私のような一般人も数万人、数十万人の人々に意見を発信できるようになりました。これは素晴らしいことである一方、オンライン上で大量の批判を浴び、心を痛める人も間違いなく増加しています。私の知っている範囲でも、オンラインで攻撃されたことをきっかけに、情報発信に消極的になってしまった人は複数います。

 「オンラインの批判」については本連載でも何度か扱ってきましたが、改めてその向き合い方について考えてみたいと思います。

批判から学べるものはあるが、毒を食らう必要はない

 先日、漫画家の小池一夫さん(@koikekazuo)が放った下記のツイートが、共感とともにツイッター上を駆け巡りました。

 〈 ネットの匿名掲示板等を作家は見ない方がいいとツィートしたら、批判も受けとめての創作ではないかと反論が来たのだが、私はそう思わない。元来、表現者は感受性が豊かだし、その匿名性を利用し、それを発言する事で何も失う物が無い者達の礼儀無視の罵詈雑言に心乱れない者など何処にもいない。

 中には有益な意見もあるが、それを見付ける為に、悪意の深淵を覗き込む事はない。作家は、批評を受け入れる事も重要だが、それは、批評する人間としてスジを通したものだけで充分である。「誰に向かって作品を書くのか」創作者はそこだけは絶対にブレてはいけない。 〉(小池一夫)

 私もこの意見には強く共感します。

 皆さんが革新的なビジネスを行っていたり、何らかの創作活動を行っている場合は、まず間違いなく、皆さんに対して心ない批判が寄せられます。批判というよりは誹謗中傷といってよいレベルの、攻撃的で、嫉妬心や猜疑心にまみれたメッセージを目にすることになるでしょう。

 皆さんはそういうメッセージを見て、間違いなく心を乱されます。私も「バカ」「アホ」と言われると頭に血が上り、手に変な汗をかくことがしばしばです。さすがにその手の誹謗中傷には慣れてきましたが、友人だと思っていた人が、ツイッター上などで私のことを暗に批判しているのを見かけると、かなり暗鬱な気分になります。

 そういう批判者の言葉には間違いなく「一理」あるのですが、かといって、自分の心を痛めてまで、その言葉から「一理」を拾うことはありません。

 小池さんは「悪意の深淵」と表現されていますが、私は「毒の詰まった壷」だと思っています。よほどタフであれば、毒壷に手を突っ込んで一抹の真理を漁ってみるのもいいですが、得てして収穫は小さいものですし、何より普通の精神では堪え難いダメージを受けます。

 毒に冒されて表現活動を続けることができなくなっては、元も子もありません。批判に対して心を強く乱される、私のようなごく普通の人間は、なるべくオンラインの批判とは距離を置いておくべきです。

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