経済の死角

特別レポート なぜ「みな殺し」を容認するのか「消えた習近平」その真相は胡錦濤に「軟禁」されていた

中国が攻めてくる日本人よ、戦いますか 第4部

2012年10月01日(月) 週刊現代
週刊現代
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トップ後継まで、あと1ヵ月に迫った習近平〔PHOTO〕gettyimages

 10月18日開幕と言われる第18回共産党大会を前に、引退する胡錦濤と後継者である習近平との間で、・最終戦争・が展開されている。そしてこの凄まじい権力闘争の渦中に、日本が巻き込まれてしまった。

「毛沢東時代に立ち返れ!」

 「水泳で背中を打撲した」「肝臓がん手術を受けた」「重度のストレスで立てなくなった」・・・・・・

 来月、中国のトップに立つ習近平副主席(59歳)が、9月初旬から2週間にわたって消えた。世界中が様々な憶測を飛ばしたが、この前代未聞の事態の裏に、凄まじい権力闘争が隠されていた---。

 中国全土の大学で一年の始まりを迎えた9月1日、北京市の北西部に位置する広大なキャンパスで、始業式が開かれた。その大学は、歴代皇帝の庭園「頤和園」北部の、周囲を厳重に警備された3万1200m2もの広大な杜の中にひっそりと立っている。それが、一般の北京市民にはまったく馴染みのない大学「中央党校」である。

 中央党校は、1933年に、革命の根拠地にしていた江西省瑞金で創設され、以来、中国共産党の最高学府として約80年にわたって君臨してきた。中国では、一党支配を続ける共産党の将来の幹部候補生として選抜されたエリートたちは、原則として1年間にわたって、この中央党校で、思想強化のための教育を受けねばならないのだ。

 中央党校の歴代の校長は、毛沢東主席、劉少奇主席、胡錦濤主席など、国のトップが兼任してきた。そして'07年12月から現在まで校長を務めているのが、習近平副主席である。

 習副主席は、10月に開かれる予定の第18回中国共産党大会で、胡錦濤主席から、中国共産党トップの「共産党総書記」ポストを引き継ぐことが内定している。平たく言えば、中国は10年間の胡錦濤時代を終えて、来月から習近平時代を迎えるのである。

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