2012.10.31(Wed)

「うなぎ市場」の真実 外国産も続々上陸ついに値が下がり始めた!

筆者プロフィール&コラム概要

長年の庶民の味うなぎに異変あり

ランチ売切れの貼り紙。連日の猛暑でうなぎが大人気!?

“うなぎ"といえば、夏バテ防止の代表食材。日本では、「万葉集」にも登場する馴染み深い味であります。そのうなぎに、今、異変が起きているのをご存じでしょうか。

 それは、うなぎ価格の異常な高騰。うなぎの稚魚(シラスウナギ)が3年連続で不漁になり、活うなぎの価格もどんどん上昇。稚魚は今年1キロあたり約240~250万円もの高値が付き、昨年の3倍近くに上がったなんていう報道もありました。

 うなぎ専門店も値上げを余儀なくされ、なかには「うな重」が5000円超えになる人気店も。これは、とてもじゃないけど、手軽に食べられる値段ではないですよねぇ。しかも、「値段は上げたくないけれど、うなぎの質も落とすわけにはいかない」という理由から、やむを得ず暖簾を下ろす老舗まで……。

 うなぎは高いとはいえ、ちょっとフンパツすれば手が届く庶民のプチ贅沢品。それが、今後は、正真正銘の高嶺の花になってしまうのでしょうか。それが本当なら、うなぎ好きとしては大問題。ということで、私、ライター松田有美が、「うなぎ市場」の真実について調べてきました。

 まずはうなぎの現状について。うなぎをメインとした業界紙「日本養殖新聞」記者で、うなぎ事情に詳しい高嶋茂男氏に話を伺いました。

「確かにうなぎの価格の高騰は問題ですが、今、さらに深刻なのは、活うなぎの価格が上がりすぎて、逆に値崩れしてしまったことです」

マダガスカルのうなぎを使った「うな重」。見た目は、専門店で出すものと変わらない

 いわゆる“うなぎ騒動"のピークは丑の日まで。連日、過熱していたメディアの報道も、丑の日以降はパッタリとやみ、うなぎについてのニュースを見ることが少なくなりました。逆に消費者は、それまでの煽りで「うなぎ=高い」という刷り込みが完全に定着してしまった。それにより、うなぎの客離れが顕著になっているそうです。その事態を打破するための処置が、活うなぎの値下げというワケ。

 ん? ちょっと待って。うなぎが安くなるのは、消費者には有り難いお話。でも、業界全体にとっては朗報ではないような気が……。

この連載記事のバックナンバー
トップページへ戻る

おとなの週末

「食を愛する・街を楽しむ・旅に恋する」を三大テーマとする「おとなの週末」から、オトナの役に立つ情報を厳選してお送りします。