Close up 宮國椋丞(巨人)「イケメン、恥ずかしいですよ(笑)」 二軍に2ヵ月落とされて球速は10km/hアップ、甘いマスクで
人気も急上昇

9月16日の阪神戦で、5勝目をあげた宮國。「ゆくゆくは150km/hの剛速球で三振を取れる投手になりたいですが、今はリズム良く低めに投げることを意識しています」〔PHOTO〕濱﨑慎治

「いや、恥ずかしいですよ。あまり自分の外見を気にしていないので・・・・・・」

 本誌記者の「イケメンですね」の問いかけに照れ臭そうに笑うのは、リーグ優勝確実の巨人に現れた新星・宮國椋丞(20)だ。入団2年目の宮國は今季プロ初勝利(4月8日の阪神戦)をあげ、後半戦からローテーションに定着した。沖縄出身らしい彫りの深い甘いマスクで、人気も急上昇中。宮國が先発する試合には、彼の背番号30が入ったジャイアンツカラーのオレンジのタオルを持った女性ファンが、東京ドームに大挙して訪れる。だが本人も認める「大の人見知り」で無口なため、好きな女性のタイプは「自分よりしゃべる人」だという。

「今は一日中野球のことばかり考えているので、女性や他のことに興味を持つ余裕はありません。勉強することばかりで」

 訥々と語る宮國だが、野球に対する姿勢は、かなりストイックだ。9月16日の阪神戦でも6回を投げ6安打2失点で5勝目(2敗)をあげたが、笑顔はなかった(成績は9月17日現在、以下同)。試合後の会見で、金本知憲に打たれた2ランホームランを振り返り「打たれた瞬間『やっぱりな』と思いました。気持ちで負けている」と反省したのである。

「僕は発展途上のピッチャーです。もっともっと成長しなければいけません。阿部(慎之助)さんからも、いろいろと厳しいアドバイスをもらっています」

 宮國の言葉を、象徴するようなシーンがあった。8月5日の横浜DeNA戦でのことだ。この試合に先発した宮國は、6回まで1失点と快調に飛ばし7回に入る。1死後に迎えたバッターは、5番・後藤武敏。前の打席でホームランを放っている強打者だ。その後藤に対し、宮國は初球ど真ん中にストレートを投げる。強烈なレフトライナー。厳しい表情ですぐにマウンドに向かってきた阿部に、宮國はキャッチャーミットで頭をポカリと叩かれた。宮國が苦笑いする。