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ITトレンド・セレクト
2012年09月27日(木) 小林 雅一

アイフォーンを使ってアップルに勝つ! 
~通信キャリアの定額コンテンツ配信サービス

KDDIのショップ前に登場したiPhone5の広告〔PHOTO〕gettyimages

 KDDI(au)とソフトバンクモバイルが、今月から来月にかけて相次いでスマートフォン向けのコンテンツ配信事業を拡充する。主な狙いはアイフォーンと(NTTドコモも含めた)同業他社のユーザーを取り込むことだ。

 両社はいわゆる「ウエブ・アプリ」の形式でコンテンツを配信することにより、一旦はアップルやグーグルに奪われたコンテンツ配信サービスの主導権を奪い返そうとしている。それはまた出版社やゲーム・メーカーなど、疲弊する日本コンテンツ産業にとっても大きな助け舟となることが期待されている。

アイフォーンへもコンテンツを配信

 先手を打ったのはKDDIだ。同社は今年3月に開始した「auスマートパス」と呼ばれる定額制のコンテンツ配信サービスが当初から順調に伸び、今年8月末時点で会員(ユーザー)数が200万人を突破した。このサービスでは、ユーザーが月額390円を払えばゲームや電子書籍、各種のツールや地図・交通情報など多彩なアプリを(アンドロイド搭載スマートフォンから)無制限に使うことができる。

(最初に断わっておく必要があるが、筆者は現在KDDI総研リサーチフェローという立場にあっても、今回の記事は決してKDDIの宣伝ではない。たまたまテーマがKDDI関連になっただけの話であって、筆者としては自分が事実と思うところを書いているに過ぎない。また、この記事においてKDDIに関する記述は同社の公式見解ではなく、あくまでも筆者個人の見方に立脚する)

 KDDIはこの「auスマートパス」を今月21日からウエブ・アプリへと拡張した。これはアイフォーンを意識しての動きに他ならない。

 若干、話が専門的になるが、アイフォーンにはアップル独自のアプリ・マーケットである「アップストア(アイチューンズの一部)」が用意されている。これまで「ネイティブ・アプリ」と呼ばれるダウンロード型のコンテンツを販売する際には、必ずアップストアから配信することが要求された(逆に言うと、それ以外の配信サービスは使えなかった)。

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