絶不調堂林(広島)よ、マエケンTシャツで奮起しろ!
真っ赤な〝マエケンTシャツ〟を着て現れた堂林。愛知の中京大中京高から、'10年にドラフト2位で広島に入団して3年目。主砲・栗原健太などケガ人が多い広島打線で、クリーンナップを任されることも多い〔PHOTO〕濱﨑慎治

 インタビュールームに現れた広島のプリンス・堂林翔太(21)を見て、本誌記者はギョッとした。着ているのは、何と真っ赤な〝マエケンTシャツ〟!カープのエース・前田健太と言えば、本誌がたびたび熱愛を報じてきた〝因縁の相手〟だ。彼のTシャツを着て〝宿敵〟『フライデー』の取材に答えるとは見上げた根性だが、記者も臆している訳にはいかない。短刀直入に今の状態を聞くと、堂林はややムッとしたようにこう答えた。

「今は、一番良くない状態です」

 堂林は3年目の今年、レギュラーに定着しブレイクしたカープの大型三塁手だ。6月には月間6本塁打、15打点の活躍で、広島の野手として史上最年少でオールスターに出場(成績は9月9日現在、以下同)。7月25日には広島では前田智徳が'92年に記録して以来、20年ぶりに高卒3年目での2桁本塁打を記録している。

 だが・・・・・・8月に入ると成績は急降下。月間打率は2割1分7厘、打点8、本塁打はわずかに1本しか打てなかったのだ。悩める大砲の表情は冴えない。おそらく胸の内には「なぜこの時期にオレが答えなければならないんだ」という、反発心があるのだろう。堂林の口は重い。

---状態のどこが良くないのですか。

「・・・・・・いい時は、無心で打てました。今は『何がいけないんだろう』と考え過ぎて、バットがスムーズに出ていない」

---空回りしている?

「自分なりに工夫してバットを短く持ったりしているのですが、まったく振れていません。どうしたらいいのか・・・・・・」

---疲れが溜まっているのでは。

「よく分かりません・・・・・・」

 堂林の持ち味は、ファーストストライクから振っていく思い切りの良さだ。初球を打った際の打率は4割7分5厘と、驚異の成績を残している。その思い切りの良さが、夏場以降影を潜めてしまった。