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ITトレンド・セレクト
2012年09月20日(木) 小林 雅一

HTML5で自社サイトを電子ブック化するUSA Todayは新聞復活の先駆けとなるか?

USA Todayのトップページより

 米国で数少ない全国紙の一つであるUSA Todayが、そのウエブ・サイト(ホームページ)の刷新に取り組んでいる。すでに公開されているベータ版を実際に使ってみると、従来の新聞社HPとは全く異なる作りになっていることが感じ取れる。

 それは、もちろんパソコンからも閲覧できるが、主要なターゲット・デバイスは間違いなくタブレットである。筆者は実はパソコンから使ってみたのだが、本来ならキーボードやマウスを使うよりも、指によるタッチ操作の方が明らかに適している。

 この新しいUSA Todayのサイトは従来の静的なホームページ(ウエブ・ページ)というよりは、もっと動的でインタラクティブなウエブ・アプリと呼ぶに相応しい。内容的には、活字(記事)と動画、写真、サウンドなどがバランスよくアレンジされており、そのUI(ユーザー・インタフェース:使い勝手)も非常に凝った作りになっている。

 たとえば「スポーツ」から「旅行」など異なるセクション間を移動するときには、画面全体が心地よくスライドしたり、あるいは紙のページをめくるようなアニメーションが施されている。つまり、完全に電子ブック的なコンテンツになっているのだ。

なぜ「動く雑誌」は成功しなかったのか?

 この種のコンテンツは、2010年にアップルが「アイパッド」を発売すると同時に、世界中であちこちの出版社が制作して注目を浴びた。当時は「動く雑誌」などと呼ばれ、電子出版物の未来を指し示すコンテンツとして大きな期待を集めたが、その後の経過を見る限り、(少なくとも、これまでのところは)期待外れに終わっている。

 つまり今でも、そのようなコンテンツは存在するのだが、どちらかというとマイナーな存在にとどまっている。そこには次のように幾つかの理由が考えられる。

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