クオンタム流経営塾 塾生登場!
モンシュシュの双子経営者 金美花さん・春花さん 【第1回】 「大ヒット商品『堂島ロール』が生まれるまで」

〔左から〕姉で社長の金美花さんと、妹の金春花さん

インタビュアー: 平内優(クオンタムリープ社長)

有名な菓子店を多く生んだ飯塚市で育つ

平内 こんにちは。今日は、「堂島ロール」などで有名な洋菓子製造・販売のモンシュシュを経営する金美花社長と金春花専務のお二人にお越しいただきました。

金美花春花 こんにちは。よろしくお願いします。

平内 お二人は姉妹、それも双子ですよね。まずは、双子の女性起業家という、世界でも珍しいコンビがどうやって生まれたか、その原点のお話から聞かせて頂けますか。

美花 私たちは福岡県の飯塚市で生まれ育ちました。私たちが生まれる前は炭鉱町として栄えたところです。両親と三つ上の姉、それに私と妹(春花さん)の5人家族でした。

 母は29年間、ずっと小・中学校の教師をしておりまして、教頭も務めました。その影響もあって、娘の私たちはいろいろな本を読む機会が多かったのですが、一方、地元は田舎だったので、片道1.5㎞の通学路を歩いている間も、自然や季節を肌で感じながら暮らしていました。

 私たちは双子だったので、物心ついたときから、町を歩いていても「どっちがお姉ちゃんなの?」などと声をかけられることが当たり前でした。他にもよく、「どっちがケンカが強い?」とか「どっちが足が速いの?」などと聞かれていたので、比べられることにも慣れていました。

 両親は、私たちが揉めることないように、「春花はお姉ちゃんより○○が得意だね」とか「△△は美花の方がうまいね」という風に、それぞれの良さを褒めてくれました。おかげで姉妹仲よく、互いの立場や価値を認めながら、助け合って育ってきました。

春花 家の後ろには川や森があり、雨の日以外は毎日、オタマジャクシやメダカを捕ったり、山にセミを捕りに行ったり、自然と戯れることがとても多かったですね。

平内 飯塚市という町で育ったことは、後年、お菓子を作る世界に進んだことに影響していますか?

美花 はい、大いに影響しています。

 飯塚にはもともと炭鉱で働く人々が多く住んでいまして、皆さん、ハードな肉体労働の後、甘い物をよく食べていました。そのため、お菓子屋さんはたくさんありました。お饅頭の千鳥屋さんやひよ子さんは飯塚が発祥の地ですし、チロルチョコも、お隣の田川市にあった松尾製菓さんが生み出したものです。

 そういったお店の前を通るたびに、母は「日本中で有名なひよ子はここで生まれたんだよ」とか、「こんな小さい町から大きいお菓子会社ができたんだよ」などと私たちに言い聞かせていました。そのように、子供の頃から洋菓子は本当に身近な存在としてありました。

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