婚活も商品販売も、まずはターゲティングから
【ステップ2】 結婚の条件に「価値観が同じ」は必要?

前回【ステップ1】はこちらをご覧ください

 【ステップ1】では「自分の結婚のあるべき姿」の重要性についてお話させて頂きました。やはり性別・年齢を問わず、「精神的な支え」を結婚で得たいものの一番にあげるようです。男女の大きな違いはやはり、女性は経済的安定を求めるということのようです。また、男女とも年代があがるほど、「夫婦の絆」よりも「老後の安心」を重要視するという興味深い傾向があるようです。

 さて、みなさんの結婚のあるべき姿はどうでしょうか。一回目を読んで頂き、明らかにされましたか? 今回は、明らかになった自分の結婚のあるべき姿からどのような女性をターゲットにすべきか、つまり結婚相手の条件として何をあげるべきかを考えていきたいと思います。

ステップ2: 結婚の条件に「価値観が同じ」は必要?

 日本における離婚の一番の原因が「性格の不一致」、つまり「価値観の不一致」です。そのためかどうかわかりませんが、男女ともに結婚相手の条件に必ずと言っていいほど「価値観が同じ」というのをあげられます。

 では一体、価値観とは何でしょうか? 辞書で調べると、価値観とは物事を評価する際に基準とする、何にどういう価値を認めるかという判断、とあります。それは趣味が同じ? 味覚が同じ? 金銭感覚が同じ? 時間の過ごし方が同じ? なかなか言葉で明確に言うのは難しいものです。

 この難しいものを条件にあげるのは婚活において大変危険です。ここを追及しようとすると結婚がどんどん遠のいてしまうのです。だって、そもそも出会ったばかりの人と価値観が同じかどうかなんて、どのようにしてわかるのでしょうか? 離婚した夫婦だって、何年も一緒に暮らしてはじめて気付くことがほとんどですからね。

 とはいえ、結婚相手の条件をあげないと相手など選べないだけではなく、運よく素敵な女性と出会っても、果たしてこの女性でいいかどうかの判断ができません。よって、基準となる条件が必要なのです。私は実際に、多くの独身者から相手を紹介してほしいと言われ、かなりの数の男女をマッチングさせて頂いていますが、成婚率は意外と低いものです。

 お互いの言っている条件を満たしていないという理由ではないどころか、条件をほぼ満たしているのにお互い「YES」と言わないのです。なぜならその条件が根拠のない、何気ない世間一般の条件であるために、この人でいいのかどうかの判断ができない。それで、ついつい「NO」と言ってしまうのです。

 また、別のケースでよくあるのが、条件をあげてくださいというと、10個ぐらい上げる方がいます。10個もあてはまる女性などいないでしょうし、もし奇跡的にいたとしても、相手も10個の条件を提示してくることでしょう。あなたがその10個を果たして持っているかというと、それは怪しいものです。

 基準とはつまり、しっかりと「ターゲティング」をし条件を明確にすることです。ターゲットを絞ると対象数が少なくなるので、益々結婚できなくなるのではないかと思われるかもしれません。しかし実際は違うのです。

婚活もヒット商品も同じ!

 ヒットした商品のほとんどは緻密にターゲティングされ、条件が明確化されています。世の中の消費者すべてを対象としたほうが多く売れると言うのは間違いです。なぜなら万人受けする商品特性、ネーミング、パッケージを突き詰めていくと、結果的に特徴のないもの、競合との差がないものになるからです。そして売れないものへとなってしまうのです。

 たとえば、トヨタのプリウスは50~60代が客層の中心ですが、アクアのターゲットは20代後半から30代前半の男女を想定しています。これによってデザインやCMが構成され、ヒットにつながっています。

 30~40代の男性をターゲットにしたという特保のコーラ飲料「キリン メッツ コーラ」もその一つです。健康意識の高まりから特に30代以上の男性の特定保健用食品へのニーズが高まっていることや、コーラ系飲料を飲む際にハンバーガーやピザ、スナック菓子などといった高カロリーの食品が好まれることに着目し、「コーラは好きだけど体重が気になる」などといった30~40代男性をメインターゲットにしています。発売からわずか2日間で年間目標販売の半分を売り上げるという驚異的な数字を残しています。

スターフライヤーの機内サービス
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 また、今年の5月に興味深い3ヵ年中期経営戦略を発表した航空会社のスターフライヤーの経営理念は、「私たちは、安全運航のもと、人とその心を大切に、個性、創造性、ホスピタリティをもって、『感動のあるエアライン』であり続けます」となっています。この経営理念のポイントは、やはり「感動あるエアライン」でしょう。

 これを実現するために、全席革張りシート、全席タッチパネル式液晶モニター(しかも20チャンネル)、ゆったりとした座席間隔(通常の飛行機は170席のところをスターフライヤーは144席に削減)、機内のコーヒーはビターチョコ付きのタリーズコーヒー、などの機内サービルが完備されています。

 また、この会社の特徴としては24時間空港のみを本拠地としており、羽田、関西、北九州を中心に運行しています、この経営理念や戦略からターゲット顧客は、出張で飛行機を頻繁に利用するビジネスマン、かつ航空会社のブランド名や低価格よりも「快適さ」を重視する顧客である、としています。

 実際、北九州には新日本製鐵、ダイハツ工業、トヨタ自動車、ゼンリン、TOTO、日産自動車、などの大手企業が拠点を構えており、意識しているようです(株主説明会資料でも記載しています)。その結果、大手航空会社とほぼ同じ就航率(約95%)を達成しています。

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