スポーツ

落合博満が〝顔面まひ〟隠さず語った「闘病2週間」

2012年09月17日(月) フライデー
friday
講演当日、日本のWBC参加はまだ決まっていなかったが、落合氏は先手を打ち自身の監督拒否を表明した

「そもそも私はオリンピックやWBCなどの国際試合にプロ野球選手はそぐわないと考えている。ケガしても何の補償もない。中日の選手たちには何度も言った、選手は球団の持ち物なんかじゃない。球団とは契約関係にある個人事業主なんだから、自分で決めろと。北京五輪の時は星野(仙一)さんが多くのプロ野球選手を連れて行ったけど、選手たちへのフォローが何もなかった。あれはひどい話だ」

 '08年の北京五輪では、セットアッパーを務めた中日の岩瀬仁紀投手が3戦連続で打ち込まれ、バッシングされた。

「岩瀬なんて、北京で『首くくって死ね』って言われて、本当に憔悴しきって帰ってきたんだ。でも星野さんたちは、メダルを逃したらポイ、何のフォローもしなかった。だから、五輪の後のWBCでは中日の選手たちは全員、自分の判断で出場を断ったんです。みんな岩瀬を見てるからね」

 落合氏の目が子供のように輝いたのは、今年のドラフトの目玉選手に触れた時。巨人への嫌みのオマケも付いた。

「よいピッチャーがいっぱいいますね。誰が欲しいかと言われれば、亜細亜大の東浜(巨)。次は大谷(翔平・花巻東)が欲しいな。その後に、大阪桐蔭の・・・・・・あれ?(会場から『藤浪』と声が飛ぶ)そう藤浪(晋太郎)だ。大谷は抜群ですね。あいつは4番も打てる。それだけのものを持っている。一番かっこいいのはピッチャーで4番。投げない日は4番で使っちゃう。巨人は、菅野(智之・東海大)でいくしかないんでしょ?せっかく金の卵がいっぱいいるのにもったいないねぇ。巨人が方向転換して、別の選手に(指名に)いったら面白い展開だよ」

 講演は、原辰徳監督の甥で1年間浪人している菅野の指名が確実な巨人をチクリと皮肉った後、冒頭の言葉を披露して締めくくられた。そしてこんなメッセージも送った。

「とにかく、身体に変調があったら、迷わず救急車を呼びましょう!」

 顔面まひを患っても、隠すことなく公の場に出て、自分からネタにするところは、「オレ流」の面目躍如だ。やはり、落合氏は日本球界に欠かせない逸材である。全快した落合氏のWBC監督がやはり見てみたいと本誌は思うのだが---。

「フライデー」2012年9月21日号より

 

previous page
3


Special Feature
最新号のご紹介