長谷川幸洋「ニュースの深層」
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「10月解散総選挙」は消えた。谷垣自民党総裁に続いて野田総理が財務省にポイ捨てされる日

2012年09月14日(金) 長谷川 幸洋
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日本記者クラブ主催の討論会に出席した民主党代表戦候補者〔PHOTO〕gettyimages

 民主党代表選と自民党総裁選に出馬する候補者の顔ぶれがそれぞれ決まった。同じタイミングで橋下徹大阪市長が率いる大阪維新の会も、新しい政党「日本維新の会」を立ち上げた。次の政権の枠組みは民主、自民両党の新しいトップと日本維新の会の動向が大きな鍵を握る形になる。

 これからどうなるか、は流動的な要素が多すぎて予想できないが、どうやら衆院の10月解散は先送りされそうだ。

 野田佳彦首相は谷垣禎一自民党総裁、山口那津男公明党代表と会談した後で「近いうち解散」を表明した。肝心な部分は野田と谷垣2人だけのサシだったので、どんなやりとりがあったか分からない。谷垣は私も同席した田原総一朗のテレビ番組「激論!クロスファイア」(BS朝日)で「いろいろ意見の違いはたくさんあったが、外に出すのは『近いうち』という話だけにすることで合意した」と語っている。

 その谷垣は総裁選不出馬を表明した。となると、野田は谷垣と具体的な解散時期に踏み込んで話し合っていたとしても、もはや谷垣との口約束を守る必要があるかどうか。「公党間の合意」と言えなくもないが、あいまいだった解散時期は一段とあいまいになった、とみていい。

次の自民党総裁が野田民主党との連立に前向きかどうか

 野田は先のアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議の折に、ロシアのプーチン大統領に対して12月にロシアを訪問する意向を表明した。プーチンも野田の訪ロを歓迎した。相手は一国の大統領である。素直に受け止めれば、野田は「12月まで解散するつもりはない」という話になる。

 9月12日に開かれた日本記者クラブでの公開討論会では、野田は2012年度補正予算を編成する方針も明言した。少し前には13年度予算編成にも意欲を示している。これも年内には解散しない話になる。内閣改造にも言及した。

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