2012.10.08(Mon) 万年野党事務局

魚を食べよう日本の魚食文化を守れ!
水産庁「魚の国のしあわせ」プロジェクト
官民協働で消費拡大へ

筆者プロフィール&コラム概要
豊かな水産資源のサンマ。棒受け網漁船から初水揚げされる=北海道根室市の花咲漁港で8月6日

 日本人がこのところ魚を食べなくなっている。戦後の食生活の欧米化に伴い肉類の消費量が増える傾向は続いているものの、日本の魚食文化は長く揺らぐことはなかった。ところが2006年に初めて魚介類の摂取量が肉類に抜かれ、国内消費量がこの10年間に2割も減少してしまった。危機感を抱いた水産庁は「魚の国のしあわせ」プロジェクトを立ち上げた。若い世代にアピールするとともに高齢者の魚離れを食い止めるのが狙い。水産関係の団体や会社、スーパー各社などと推進会議を設置し、「ファストフィッシュ」の共通ロゴを付けられる新商品も選定するなど、初めて官民協働で本格的な魚消費拡大キャンペーンに乗り出した。果たして魚食の復権はなるのか---。

史上初めて消費量で肉類に抜かれる

 そう言えば、食卓に魚料理が並んでいない日が増えた――。そのような印象を持つ人が多いのではないだろうか。子どものいる家庭ではお肉のおかずが好まれ、若い世代や1人暮らしはもちろん、高齢者の世帯でも調理が面倒な魚が敬遠されがちだという。その傾向は数字にもはっきり表れている。

 水産庁の「水産の動向」(11年度)によると、10年度の日本の水産物の国内消費量は886万トンで、そのうち77%に当たる680万トンが食用として消費されている。00年度では食用消費量は853万トンだったから、10年間で173万トン、実に20%も急速に減少していることが分かった。

 国民1人が年間に消費する魚介類の量は01年の40・2トンをピークに一気に下降し始めて、10年は29・5トンと10・7トン(26・6%)にまで落ち込んでいる。1日当たりの摂取量も01年の94・0グラムから年々減り続け、10年は72・5グラムと21・5グラム(22・8%)減っている。

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