2012.09.09(Sun) 岡田 真理

減量時のタンパク質

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〔PHOTO〕gettyimages

 たった一度だけの試みに終わったが、マネージメントを担当していたアスリートの減量につきあって、食事制限をしたことがある。アスリートの減量のキツさを体感して絆を深めようと、マネージャーとして自分なりに努力してみたのだ。

 減量時の食事は、タンパク質がメイン。その時、担当アスリートが頻繁に摂取していたタンパク質は、食事制限メニューの定番である鶏のササミだ。食として楽しむにはどこか物足りないあのパサパサ感には、なかなか慣れることができなかった。一週間も経つと、ササミを目の前にしてため息が止まらなくなる。

 タンパク質は、疲れた筋肉を修復するために大切な栄養素である。タンパク質には9種類の必須アミノ酸が含まれているが、この9種類がバランスよく含まれているものが良質のタンパク質といえる。代表的なものでは、豚ロース、鶏の胸肉、卵、アジ、牛乳など。これらの食材を偏りなく食べることで必須アミノ酸を補い合うことができ、9種類のバランスがさらによくなるそうだ。

 では、なぜ私の担当アスリートがササミばかり食べていたのかというと、食事制限の目的が「減量」だったからである。ササミの脂質は100グラムあたり約0.8グラム、エネルギーは100カロリー程度。比較してみると、鶏のもも肉は同じ量で約14グラムの脂質が含まれており、エネルギー量は200カロリー。サーロインステーキは脂質が約24グラムで300カロリー、豚バラ肉は脂質が約35グラムで400カロリー、魚でもサンマは約25グラムも脂質があり、カロリーは300以上だ。

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(おかだ・まり) スポーツライター、NPO法人ベースボール・レジェンド・ファウンデーション代表。1978年生まれ。立教大学卒業後、カリフォルニア大学エクステンションにてマーケティングのディプロマを取得。帰国後はプロアスリートのマネージメントに従事し、後にライターに転身。現在はアスリートのインタビュー記事を執筆する傍ら、ベースボール・レジェンド・ファウンデーションを運営している。


アスリートと「食」

自らのカラダに細心の注意を払うトップアスリートたちは食生活にもプロフェッショナルである。アスリートにとってもそうでない人にとっても役に立つ、スポーツ選手たちの食に関するエピソードを、自らもプロ選手のマネジメントに携わった気鋭のライターが紹介する。