東証1部上場企業の株価は24%マイナスなのに、2部上場は24%プラス!株価格差社会での「マル秘成長株」を見分ける三原則をお教えしましょう
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 TOPIX CORE 30という株価指標があるのをご存知ですか?日本を代表する大きな会社群30社で形成されているものです。具体的にはこちらを参照してください。

 今現在この30社に選ばれている会社は、以下の30社です。

2011年10月31日現在

 時価総額の大きさや流動性などの観点から選ばれた30社です。ピカピカの大企業ばかりですよね。就職とか投資対象としてもすばらしい会社のように思われていますし、実際に就職人気も上位の会社ばかり。毎年9月に銘柄の入れ替えをするようなので、もうすぐこの30銘柄も少し中身が変わるでしょうが、ほぼ似たような銘柄になるだろうと思われます。

 さて、では振り返ってみて、このTOPIX CORE 30に投資をしたらどうなったでしょうか。

 驚くべきことですが、2002年の7月から2012年7月までの10年間の株価の成績は45%のマイナスでした。10年前に100万円を投資をしていたら55万円になっているのです。これは酷い!!

 この間の東証株価指数(TOPIX)の株価のパフォーマンスは同じくぱっとしませんが、24%のマイナスです。これもかなり残念な数字です。とはいえTOPIX CORE 30は、これに比べれば20%も数字が悪いのです。日本の株式市場は悪い悪いといわれていますが、悪い原因はこのCORE30の悪さにあります。もちろん30社全部ダメだったわけではありませんが、相当ダメだったとはいえます。

投資の世界で大きな格差社会が生じている

 それでは東証2部の市場をみたらどうだったでしょうか。東証2部は東証1部よりも格下にみられています。より会社の規模が小さかったり社歴の浅い会社が多いからです。日本では会社のサイズが大きいほどよい会社で、小さい会社を格下として見下す文化があります。ではこの東証2部の同じ時期の株価のパフォーマンスはどうだったでしょう。

 なんとプラスの24%でした。TOPIXと偶然真逆の数字になっています。TOPIXは東証1部全体の数字です。そのTOPIXが24%のマイナスなのに対して、東証2部指数はプラス24%ですからね。さらにTOPIX CORE30が45%のマイナスなので、その差はなんと69%もあります。もし東証2部指数に10年前に100万円を投資をしていたら今では124万円。しかしTOPIX CORE30に投資をしていたら、55万円になっているわけです。要は、安心だと思って大きな会社ばかり投資をしていた人はこの10年間で大損をしたのです。

 シャープやソニーやパナソニックなどかつての日本を支えてた会社が最近大きく株価が下がっています。株価が下がっている理由は業績が悪化しているからです。そして業績が悪化している会社は大きなリストラを強いられます。それは仕方がないことです。成長をしなければ株価が下がり、赤字が続けば会社が倒産をします。

 私たちは成長を目指さなければならないのです。かつての先輩がそうであったように。今は世界と競争をしています。競争から逃げて成長をあきらめたら、業績も下がるし株価も下がってしまう。結果的には会社は倒産をしてしまいます。

 とはいえそんなことは日本のより小型の会社では当たり前です。小さい会社は国が守ってくれることもなく自立して生きなければならないので、より危機感が強く、必死な会社がより多いと私は感じています。そのために業績をしっかり出している会社が多いのです。もし嘘だと思われたらぜひ四季報をめくってみてください。

「上場来最高益」「設立来の最大の売上高」の会社がたくさんあるのがよくわかります。東証2部指数がプラスだったのはそのような背景があります。要は元気な中堅企業がたくさんあるということです。そのような会社はチャンスも増え、ポストも増え、ボーナスも給料も増えています。しかし、どんなに知名度が高くとも、ブランド企業であっても、赤字が続けばボーナスはカットされ、希望退職を募らなければいけなくなるのです。

 少なくとも投資の世界では大きな格差社会が生じています。それは株主の資産を失っているだめな大型企業と、株主と従業員に利益をもたらしている会社です。TOPIX CORE 30と東証2部指数などは典型例でしょう。マザーズやJASDAQの会社のほうが成長している会社がはるかに多いのです。

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