[パラリンピック]
車椅子バスケ・はやてジャパン、初白星で最終戦に望みをつなげる

 ロンドンパラリンピックの取材2日目。朝食のときには小雨が降っていたものの、取材に出かける頃にはすっかり止んでいた。しかし、ロンドンはすでに秋に入っている。残暑が続く日本から来た私にとっては、冬のにおいさえ感じるくらいだ。昼間でも薄めの長袖がちょうどよく、夜になる頃には上着が必須。これが現地で取材している日本人の“共通感覚”である。

 だが、ロンドン市民に“共通感覚”はないようだ。通称「チューブ」と言われている地下鉄「underground」(英国では「subway」と呼ばれることは少ない)に乗ると、面白いほど服装はまちまちだ。ノースリーブやTシャツの人もいれば、トレンチコートを着ている人もいる。また、足元も四季折々だ。すでに暖かそうなブーツを履いている人や、上はパーカーなど秋っぽいにもかかわらず、足元は裸足にビーチサンダルという人も少なくない。つまり、「みんな違っていい」。それがロンドン市民のようだ。

当たった宮島の起用

 さて、今日は男子車椅子バスケットボールの予選(第4戦)に行ってきた。3連敗している日本代表の「はやてジャパン」にとって、もうこれ以上の負けは絶対に許されない崖っぷちの試合だったからだ。

 1日のドイツ戦(49-64)は勝たなければならない試合であり、実際、勝てた試合だった。第3クオーターを終えて38-38。ところが、最終の第4クオーターでは日本のシュートが入らず、11-26とドイツに圧倒されてしまった。明らかに体力不足だった。

 そんな中で臨んだコロンビア戦、岩佐義明監督はスターティングメンバーに宮島徹也を今大会で初めて起用した。この試合はディフェンスリバウンドを制することが、勝利につながるという分析だったからだ。

 これまでのスカウティングの結果、長身である相手のキーマンはアウトサイドからのシュートを不得意としていた。そのため、彼をとにかくインサイドに入れさせず、仕方なく打ってくるであろうアウトからのシュートのリバウンドを取って、速攻につなげる。そこで長身でリバウンドに強く、かつ素早く走ることのできる宮島をスターティングで起用したのだ。これが見事にはまった。第1クオーターを27-24と凌ぎ切った日本は、その後は一度もリードを奪われることなく、63-49と快勝した。