田崎史郎「ニュースの深層」
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「本命不在」で混戦・自民総裁選の鍵を握るのは、人気だけでなく地方組織を熱心に回ってきた小泉進次郎

2012年09月03日(月) 田崎 史郎
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〔PHOTO〕gettyimages

 26日投開票の総裁選をめぐり、自民党お家芸の権力闘争が始まった。今回の総裁選は、年内とみられる衆院選で自民党が第1党になる可能性が高いことから、「次の首相」を選ぶ選挙となる。それだけに議員たちは熱を帯び、自民党に久々に注目が集まる。国盗り合戦を制するのは誰だろうか?

父・慎太郎の「威光」が足を引っ張る石原伸晃

 自民党総裁選は14日に告示される。民主党代表選(10日告示、21日投票)で本命の首相・野田佳彦への対抗馬がなかなか決まらないのに対し、自民党では次々と手を上げている。

 口火を切ったのは元首相・安倍晋三。安倍は8月28日、町村派の実質的なオーナーである元首相・森喜朗と会い、出馬の意向を伝えた。これに触発されて、前政調会長・石破茂、総裁・谷垣禎一、元官房長官・町村信孝が出馬の意向を表明した。この動きを見て、本来は谷垣を支える立場の幹事長・石原伸晃も動きだし、かねて出馬に意欲を示してきた政調会長代理・林芳正も古賀派会長・古賀誠の支援を頼りに推薦人20人の確保を目指している。

 投票権を持つ国会議員は200人(衆参両院の副議長を除く)。本人は推薦人になれないので、論理的には9人の立候補が可能だ。しかし、古賀派(33人)が石原支持に回った場合、谷垣と林の出馬は一転、困難となる可能性が高い。とくに林は、現職の選対局長・河村建夫がいる衆院山口3区にくら替えしようとして衆院議員の猛反発を食らい、今回の出馬は難しい。

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