[アイランドリーグ]
香川・桜井広大「力の差をみせ、再び輝く場所へ」

 四国アイランドリーグPlusのレギュラーシーズンも残り1カ月。NPB入り、または復帰を目指してプレーする選手たちにとっては、野球人生を賭けた熱い戦いが続いている。元阪神の桜井広大もそのひとりだ。昨オフ、戦力外通告を受け、香川オリーブガイナーズへやってきた。

 縦じまから緑のユニホームに姿は変わったものの、2009年に1軍で12本塁打を放った打撃は健在。8月末日現在、68試合に出場し、打率.323(リーグ3位)、6本塁打(同1位タイ)、37打点(同2位)の成績を残している。再びNPBで割れんばかりの大歓声のなか、打席に立つ日を信じ、四国で挑む強打者に心境を訊いた。

「3割しか打てなかった」

――7月のフューチャーズ(NPBのイースタンリーグ選抜チーム)との交流戦では特大の満塁ホームランを放ち、格の違いを見せました。
桜井: 完璧な当たりでした。スライダーがど真ん中に入ってきて、完璧にとらえられました。いいかたちで後期につながる一発になりました。

――香川に来て、他に完璧だと感じた一発は?
桜井: 4月の徳島戦(志度)でのホームランですね。逆風でも関係なくレフトへ飛ばすことができました。こういう当たりをもっと増やしていきたいですね。

――前期の成績(打率.302、4本塁打、28打点)に対する自己評価は?
桜井: アイランドリーグのピッチャーには失礼かもしれませんが、3割しか打てなかった。もうちょっとできたという部分をあげればキリがないですね。ただ、決して恵まれていない環境で貪欲に、ガムシャラに、そして泥にまみれてプレーするのもいいものです。1球1球をムダにせず、結果を残したいという気持ちが一層強くなりました。

――やはり桜井選手は長打が魅力。その点、前期の4本塁打は少し寂しい気がしますが……。
桜井: ホームランの数が少ないのはその通りですね。もっと打ちたかったというのが本音です。でも、バッティングは難しいものでホームランを狙いに行きすぎると崩れてしまう。しっかりとスイングをして芯でボールの下側をとらえれば、ボールは勝手に飛んでいく。まずは自分のスイングでバッティングをすることに集中したいと考えています。

――阪神時代の昨年はひじの故障に悩まされ、1軍出場がありませんでした。試合に出ることで実戦勘も取り戻し、調子が上がってくるのではないでしょうか。
桜井: そうですね。まだ打たされている打席もあるので、それを1打席でも減らしていくことが今の課題です。

――打席のなかでもバットを一握り余したり、試行錯誤している様子が見受けられます。
桜井: 阪神時代も相手が速いピッチャーの時は短く持って打席に立ったこともありました。その時の感覚や状況で一番しっくりするかたちを探しながらやっています。

――打つポイントは基本は前にしていますね。NPBで導入された低反発の統一球にも対応したバッティングスタイルです。
桜井: 差し込まれないように気をつけています。NPBでは速い球を投げるピッチャーがたくさんいますから、なるべく前でさばけるように意識していますね。アイランドリーグのレベルではできていますが、NPBの1軍レベルでそれができるかが重要になってくると思います。