馬場康夫(ホイチョイ・プロダクションズ)トークライブ【後編】「若いやつが、そんなに自分というものを持ってどうする。『空っぽの器』でいいじゃないか」
馬場康夫(ホイチョイ・プロダクションズ代表)トークライブ@代官山 蔦屋書店

前編はこちらをご覧ください。

聞き手:松嶋あすか(フリーキャスター)

気づかいは日本のお家芸ではない

馬場: たとえば、飲食店みたいなところでも、ちょっと気がつくということって重要でしょう? そんな大したことじゃないんだけれども、ちょっと気がついてくれたら嬉しいということがあって、気づかいというか気配りというか。

 それをこの本では「おべっか」と呼んでいますけれども、それをおべっかと呼んでいるのは、僕はクリエイティブ側の人間なので、最初の頃にバカにしていたような「そんなのおべっかじゃないかよ」という概念を、そのまま言葉にしたかったからなんです。でも、それは決してただのおべっかというだけじゃないんだよ、ということで。

 それを言ったら、ディズニーランドなんて客へのおべっかの塊ですからね。当たり前ですけれども、むちゃくちゃおべっかを使っていますよ、さっきの水飲み場の話から始まって、ウォルト・ディズニーはどれだけお客さんにおべっかを使っているんだよ、というような。

松嶋: たしかポップコーンを落としたら、目の前で掃かれましたけど(笑)。