「食」からイノベーションを促進! グーグル式ダイエット講座

ファスト・カンパニー USA

2012年09月29日(土)

 あの無料社員食堂が、タニタも驚きの"超健康志向"に!行動学を駆使した、6つの「食べすぎ防止法」とは。

 クールビズや省エネによる光熱費削減に、コピー用紙のリサイクル・・・・・・。これまで多くの企業は、あらゆるコストカットに励んできた。言わずと知れたIT界の雄、グーグルもまた、あるものをカットしようと現在躍起になっている。それは、社員の"過剰摂取カロリー"だ。

 グーグルといえば、無料の社員カフェテリアがあることで有名だ。そのカフェテリアが最近、利用者の食べすぎを防ぎ、健康を促進すべく力を入れているという。
「健康でなければ、幸せにはなれません。幸せでなければ、イノベーションも起こせませんから」

 そう話すのは、グーグルの人事部所属の組織「ピープル・アナリティクス」を統轄する、ジェニファー・クルコスキーだ。彼女は組織行動学の博士号を持つ人物でもある。

 クルコスキーは、その知識をカフェテリアへと持ちこみ、社員の健康と幸福、ひいては社のイノベーションを促進しようと試みている。すでに社員のカロリーカットについては、一定の効果が出ているという。

 では、いったいグーグルのカフェテリアでは、どんな工夫がなされているのか? さっそく6つの取り組みを紹介しよう!

(1)お菓子に手間を

 かつてグーグルのニューヨーク・オフィスには、M&M'Sのチョコが綺麗に詰まった、透明なディスペンサーが設置されていた。だが、いまそこにあるのは原始的な不透明の容器だけ。もしもチョコが欲しければ、不恰好に手を突っこみ、摑みとらなければならない。この"不透明な容器"と、そこに手を入れる"手間"が、お菓子の誘惑を抑えてくれるのだという。この容器に切り替えてから1週間で、菓子類によるカロリー摂取は9%低下したという。

(2)サラダを目立たせて

 カフェテリアに入って真っ先に目につくのは、サラダバーのコーナー。「多くの人は、最初に見た食べ物で手持ちの皿を満たしたくなるものなんです」と、ピープル・アナリティクスのメンバーであるジェシカ・ウィズダムは言う。というわけで、葉物野菜をできるだけ目立つところに置き、デザートは反対に目立たないところに置く。

(3)小皿を使おう

 盛りつけ皿を取ろうとすると、こんな注意書きが目に入る。「大きなお皿を使う人ほど、よりたくさん食べがちです」。こういった言葉は、決して何かを命令するものではない。だが、確実に人々の行動に影響を与えるという。この「メタ・ナッジ(暗に合図すること)」と呼ばれる注意書きによって、小皿の利用率が50%上がり、盛りつけ皿全体の32%を小皿の利用が占めるようになった。



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