津田大介×長澤秀行×大元隆志×梅木雄平 第5回 「ソーシャルメディアに情報のアンテナを張っていないビジネスマンはこれからの時代は厳しい」
Social Media Week Tokyo 特別座談会

第4回はこちらをご覧ください。

ソーシャルメディアとビジネスマン

津田 ちょっとさっきの話に戻るんですが、長澤さんのほうで「劇場型になってきていて素を見せないといけない時代になっている」とおっしゃっていました。

 企業のなかでもソーシャルメディアを使ってうまくやれているところは、結局企業そのものというよりは企業の担当者の人柄みたいなものが見えるところが成功し、「素を見せる」と言われているんだと思います。

 これはまた、素を見せてネット時代に対応したコミュニケーション能力がある人間しか生き残れないのか、という、別の問題が出てきていると思うんです。これはある意味終わりがないわけですよね、素を見せるというのも、ある種社会とのつながりという意味で自分のプライベートな領域をどんどんパブリックにシェアしなければいけなくなるということだと思うんです。

 でも、それがどうしてもイヤだという人もいると思うんです。そういう人たちが、たとえばmixiもTwitterもFacebookもやらない、でも仕事はできるという人もまだまだ世の中にはたくさんいるなかで、今後そういう人たちとどう共存していくのか、それともそういう人たちは生き残らずにガラッとどこかで変わってしまうのか、この辺りの展望についてはどう見てらっしゃいますか?

長澤 情報の収集力、広がり、スピード感、これはビジネスのポイントだと思っています。ここで果たすソーシャルメディアの役割はものすごく大きい。当然、新聞・テレビよりもニュースが早く入ってきます。そこで1時間早く手を打てるかどうかということは大きなビジネス上のアドバンテージになります。ビジネスの視点で言うとソーシャルの世界に情報のアンテナを立てていないビジネスマンというのは、これからは厳しい状況になるかな、と思います。

 高広伯彦さんが前にオーダー型・オファー型というふうに表現されていましたが、やはりオファー型の人間になるには正しい情報をつかんでいないといけない。正しい情報はソーシャル上に多く流れていますので、その意識を持たないとやはり立ちゆかないのではないかと思います。

津田 今はTwitterでも、表に出るのが強い人と黒子になるのを好む人というのがありますが、前者のほうの社会的価値が大きくなってきているということですかね。

長澤 偏らなくても聞くだけでもいいと思っています。聞く耳を鎖してしまうということは、これからは遅れた人間になってしまうという気がします。

 ただ、それとは全く別に、その世界とは違う、いわゆる大衆社会はまだ別にあって、そのなかで、たとえば特定の歌手が好きだとかテレビが好きだという世界もまだ並存しているということは、アドマンとしては忘れてはいけないと思っています。

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