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ITトレンド・セレクト
2012年08月30日(木) 小林 雅一

シリコンバレーで広がる新しい製造業の形

「Nest」のホームページより

 素早く資金を集めて、素早くアイディアを製品化する新しい形の製造業が、米シリコンバレーで広がりつつある。普段、私たちがシリコンバレーと聞いて、すぐに思い浮かべるのはグーグルのようなインターネット企業、最近ではフェイスブックのようなソーシャル企業だが、こうしたソフトウエア中心の起業文化が今、ハードウエアの方向に転換しつつあると、米国の主要2紙が報じている。

●「Forget the Web, Start-Ups Get Real」 Wall Street Journal
(August 18, 2012)

●「A Hardware Renaissance in Silicon Valley」 New York Times
(August 25, 2012)

 背景には、最近のシリコンバレーを取り巻く情勢の変化がある。その象徴的存在がフェイスブックとアップルだ。今年5月のIPO(株式上場)直前まで「我が世の春」を謳歌したフェイスブックだが、上場直後から株価が低迷し、その後も売りが膨らんで、株価は低空飛行を続けている。

 これに対しアップルの株価は成層圏にも達するような勢いで上昇を続け、その時価総額は史上空前の6,200億ドル余り(約50兆円)に達した。これは南アフリカ共和国の国内総生産に匹敵すると言われる。

 要するにアップルが手のつけられない強さを見せつける中、次代を担う若い起業家が「第二のアップルを目指せ」とばかりにハードウエア製造業に向っている。一方、フェイスブック株のようなソーシャル・バブルの崩壊に幻滅した投資業界の方でも、「こんどはハードウエアの番だ」とばかりに、こちらにお金を出す雰囲気が生まれつつある。

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