文/舩越園子(在米ゴルフジャーナリスト)
あのオーガスタナショナルが、ついに女性2名をメンバーとして受け入れたというニュースは、すでにみなさんのお耳に入っていると思う。
初の女性メンバーに選ばれたのは元米国務長官のコンドリーザ・ライス女史(57)とサウス・カロライナ州の投資家、ダーラ・ムーア女史(58)の2人。
オーガスタは1932年の創設以来、独自路線を貫き続け、メンバーリストもメンバーに関する情報もメンバー選定の基準や条件も、決して公開しない排他的なプライベートクラブとして知られながら『ゴルフの祭典』マスターズを主催してきた。
300名ほどと推測されるメンバーの中に黒人が加わったのは1990年ごろ。だが、女性は決してメンバーとしては認められなかった。
今回の女性メンバー受け入れは、80年も続いてきた男性オンリー路線をオーガスタがついに変更した歴史的な出来事。
その歴史的な出来事は、どんな経緯で起こったのか。