隣国の無礼な振る舞いは国力の弱体化が要因。今こそ「強い日本」の再生戦略を政治のリーダーシップで実行すべきである!
領土問題について日本の立場を明言した野田首相〔PHOTO〕gettyimages

 領土問題が大きな政治問題となってきた。竹島や尖閣諸島、さらには北方領土と、これまで日本人がなおざりにしてきた問題が、ここにきて隣国の無礼な対応もあって、にわかにクローズアップされてきた。先送り、棚上げがもはや困難になった以上、今こそ腰を据えて正面からこの問題に取り組まねばならない。

 領土問題は、民主党政権になったから起こったのではない。その点では、この問題を政争の具にして、早期の解散総選挙を野田首相に求める自民党の姿勢には違和感を覚える。

 政府は、竹島問題を国際司法裁判所に提訴したし、24日夕方には、野田首相が記者会見し、領土問題についての日本の立場を明言したが、これらは当然のことである。これで、日本の意見が少しは国際的に発信されることになるであろう。

「軽蔑される日本」から「恐れられる日本」へ

 国際社会では、まだ法と正義が貫徹されているわけではない。弱みをみせると、それに乗じてつけ込んでくるハゲタカのような国が多いことは、人間社会一般と同様である。中国や韓国が傍若無人の振る舞いをしている背景には、日本が自分たちよりも相対的に弱体化しつつあるという認識がある。

 中国は、GDPで日本を抜いて世界第2位にのし上がったし、韓国はサムソンに代表されるように、家電やIT業界などで日本を凌駕しようとしている。また、ロシアも経済の自由化に伴って、旧ソ連邦時代以上の経済成長を記録し、北方領土への投資も増やしている。

 これらが、中国や韓国やロシアの自信と、日本への軽蔑につながり、わが国固有の領土への不法な実力行使という形で現れていると言ってよい。

 そこで、今必要なのは、「軽蔑される日本」から「恐れられる日本」への変貌である。それには、最低限二つのことを実現すべきである。

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