賢者の知恵
2012年08月30日(木) 週刊現代

大反響「新・富裕層」の研究番外編 「私はこうやって莫大な資産を手に入れた」「新しい金持ち」と「名門の金持ち」がその仕事と生き方を語った!

週刊現代
upperline

 世界最年少のブラックカードホルダー、創業400年・高知の酒蔵当主、太宰治を生んだ青森の豪農一族ほか

 サラリーマンの年収分をひと月で稼ぎ出せるとしたら? 一生食うに困らないだけの資産を、先祖から受け継いだとしたら? 新旧富裕層の〝お金の哲学〟には学ぶべき価値が充分にある。

高校生時代から巨額のマネー

 東京都23区内の、とある高級住宅地。水と緑が配置されたエリアでは、犬を連れて散歩する品のよい老夫婦、子連れの外国人らがゆったりと歩いている。ここで暮らす住民が醸し出す雰囲気からは、ゆとりと落ち着きが感じられる。

 取材場所に指定された自宅マンションに入ると、コンシェルジュが常駐するフロントが目に飛び込んだ。落ち着いた内装は、ホテルそのもの。実際、図書室やジムも併設されており、ホテルライクな生活を送ることができるという。

 この超高級マンションを拠点に、サラリーマンには想像もできない莫大な資産を手に入れたのが、有限会社ゼント代表取締役の松島隆太郎氏(29歳)だ。

 高校時代から、松島氏はすでにIT業界における伝説的存在だった。携帯メールの絵文字変換サービスを、ネット上で無料公開したのが中学生のときのこと。ほかにもさまざまなIT関連業務を手掛け、高校生にして企業コンサルティングやシステム設計の請負までやっていた。

「当時は数百万円という額の現金をリュックで持ち歩いていました。お金を稼いでも高校生だから使い道もあまりない。しいて言えばコンピュータぐらい。高スペックなので100万~200万円はしましたが、そんな程度ではとても使い切れません。普通のサラリーマンの年収をひと月もかからず稼いでいたので、一時はお金がゴミのように感じられたこともありました」

 こう語る松島氏は、ラガーシャツに短パン姿。小柄でずんぐりとした体躯や、太い黒縁メガネの外見からは、金持ち臭はみじんも感じられない。

 高校時代から、仕事は忙しかった。校門に依頼者が差し回した黒塗りの車が待機していて、授業を終えると現場に〝連行〟ということも珍しくなかった。

「企業が高校生に高いお金を出すわけだから、体力的にもきつい仕事が多かったんですが、楽しんで無茶していました。現場にタクシーを呼んで仮眠所代わりに使うことも。現場では指示を出しながら自分も作業するような感じで、内容は明かせませんが政府の仕事をしたこともあります。世の中的には成功者として見られる生活でした。ところが、あるときに同級生を見渡したら、お金がないのに合コンをやってキャンパスライフを楽しそうに送っている。これは自分の人生を間違えたかなと思いましたね。初めは単純にお金を価値観の筆頭に置いていたのですが、次第にお金がいくらあっても豊かな人生を送ることはできないんだという考えになったんです」

 慶應大学在学中には、すでにブラックカードを持っていた。世界最年少のホルダーだったという。

次ページ 「基本的に毎月ある一定以上の額…
1 2 3 4 5 6 7 次へ

このエントリーをはてなブックマークに追加 RSS
関連記事

最新号のご紹介

underline
アクセスランキング
1時間
24時間
トレンドウォッチ
編集部お薦め記事