徳大寺有恒 第4回 「"サロン・ド・シマジ"グランドオープンを祝して、カプチーノをチェイサーにポート・エレンで乾杯!」

撮影:立木義浩

第3回はこちらをご覧ください。

シマジ セオ、徳大寺さんは骨の髄まで英国紳士だと思わないか。おまえは葉巻を嗜まないからわからないと思うが、英国紳士は吸う前に、さっき徳大寺さんがやったように、シガーのリングを必ずはずすのがエチケットなんだ。徳大寺さんはもう習慣になっていて、動作がじつに自然で優雅だろう。

 一方、がさつなアメリカ人は「おれはコイーバを吸っているんだぞ」とこれ見よがしに、リングをつけたままシガーを吸っている。おれがしょっちゅう行くオーセンティックシガーバー、ブリッジやパナセでみていると、ほとんどの若いシガー・ラバーは、リングをつけたままアメリカ人風に吸っている。

 いまさらおれが忠告しても仕方ないが、シガーを吸うなら、イギリス人となるもアメリカ人となるなかれ、だとおれは思うね。

セオ へぇ、葉巻ひとつにもそんな深い文化があるんですか。

徳大寺 これはシマジさんの十八番の世界ですが、なぜ英国人がリングをはずして吸うようになったのか。それは、ロンドンにメンズクラブという女人禁制の男だけの世界があった。そこで洒落た男たちがお互いの情報を交換したりして、センスを磨いていた。セオさん、そもそもなぜシガーにリングがついているのかを知っていますか?

セオ スミマセン、ぼくはシガレットもシガーも一切やりませんから、まったくわかりません。