プチ帝国主義政策を展開し始めた韓国と、それを利用する中国の真性帝国主義
8月15日、「光復節」で演説する李明博大統領〔PHOTO〕gettyimages

 8月10日、韓国の李明博大統領が竹島に上陸した。竹島は島根県に所属するわが国固有の領土であるにもかかわらず、韓国に不法占拠された状態にある。もっとも、「独島」(竹島に対する韓国側の呼称)は、歴史的にも国際法的にも韓国領であり、韓国が「独島」を実効支配しているので、日本との間に領土問題は存在しないというのが、従来からの韓国政府の立場だ。それにもかかわらず、歴代韓国大統領は、日本を刺激することを懸念して、竹島への上陸を差し控えてきた。李明博大統領は、最後の一線を踏み越えて、竹島上陸を決行したのだ。

 李明博大統領の任期は、来年2月までであるが、すでにレームダッグ化し、与党からも見放されている。大統領の親族が汚職で逮捕され、李明博氏自身にも司直の手が及ぶことを恐れ、ナショナリズムに訴えているという見方もある。確かにこの時期に竹島に上陸したのは、李明博大統領の個人的思惑もあるが、それを過大評価すると事柄の本質が見えなくなる。

 李明博大統領は、竹島上陸の4日後、8月14日に韓国・忠清北道の大学で講演を行い、そこで竹島上陸の意図や天皇陛下訪韓の条件について述べた。この演説に李明博大統領の意図が明確に示されている。読売新聞の記事を引用しておく。

<日本の目、私が覚まさせようと・・・韓国大統領
李明博大統領が忠清北道の大学で14日に行った、天皇陛下訪韓など対日関係に関する発言は以下の通り。

 (竹島上陸は)2、3年前から考えていたことだ。思いつきでしたことではなく、深く配慮し、(日本の反発などの)副作用がありうる点も(検討した)。日本は今や世界最高の国家ではないか。中国が大きくなったと言うが、中身を見れば日本は(世界)第2の強国だ。我々とはるかな差がある。科学技術、社会システムなどいろいろ・・・。(日本は)加害者と被害者の立場をよく理解していないので、(私が)目を覚まさせようとしている。