この国は金持ちと貧乏人に分断された第2部 新・富裕層はこんな人たち、新・貧困層はこんな人たち 日本人の6人に一人が貧乏で71人に一人が大金持ち新・富裕層と新・貧困層の対決が始まった!

2012年08月21日(火) 週刊現代

週刊現代経済の死角

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 一方、前節で触れたように新・貧困層も増殖している。OECD(経済協力開発機構)が定める相対的貧困率(所得が所得分布の中央値の半分に満たない世帯員の割合)は、'03年の14・9%から'09年には16%に上昇した。日本人の約6人に一人が平均所得の半分以下の収入で暮らしていることになる。

 二極化する新・富裕層と新・貧困層—彼らの実態をデータで見ていこう。

 生活保護受給者は増加の一途で、'12年3月現在、その数は約211万人(約153万世帯)。これに必要となる予算は約3兆7000億円と膨大なものになっている。

 財政を圧迫する生活保護の受給者は今後まだまだ増える可能性が高い。新しい貧困層が出現しているからだ。彼らはどのような人たちなのか。ワーキングプア問題に取り組むNPO「POSSE」事務局長の川村遼平氏が語る。

「現在、40代を中心とする中高年フリーターが問題となっています。非正規労働者のまま、若者ではなくなった人たちで、多くは無年金と言われています。同じ職場で働く若者たちから見ても、彼らの置かれた環境は悲惨でしかない。それが将来の自分の姿だと思ったら……、親や正社員の友人から『仕事を頑張れ』と言われても頑張れないのが現状なのです」

 かつても貧困者はいたが、貧困の質が大きく変化している。高度成長期には、貧しくとも、将来はよりましな生活ができると期待できたから、低賃金でも不満を募らせることはなかった。

 しかし、今やひとたび貧困層に転落してしまえば、職どころか、満足な食さえ手にすることができない。将来が良くなる見通しもない。真面目に働いても報われない、という絶望と諦めが新・貧困層にはある。

次ページ  さらに、貧困は連鎖していく。…
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