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 それはこういうことなんです。第一次産業と結婚制度は、めちゃくちゃ相性がいいんですよ。それが拡散モデルなんです。結局、一夫一妻というのが社会生活を維持できる最小の単位なので。第一次産業って、どれだけ発展しても人口密度が一切増えないモデルですよね。分かります?

安藤: どういうことでしょう?

猪子: たとえば稲作がものすごく発達したとしましょうよ。田んぼが増えて生産性がどんどん上がったとしても人口密度は上がらないですよね。技術が発達すればするほど一人当たりの耕作面積は増えていって、人口密度は逆に下がるわけじゃないですか。

 つまり究極的に発達した第一次産業っていうのは、単位面積あたりの人口密度が一番低くなるモデルなわけですよ。

安藤: オーストラリアみたいなイメージですよね。

猪子: そう、そう。でも最小単位が一人だと、子どもがつくれないわけだから、長期的にみたら社会は滅びますよね。だから、第一次産業が長期的に栄えていくための最も合理的な単位が一夫一妻なんですよ。それが最も社会が発達する形態なんです。だからかつては確かに社会合理性があったわけです。

安藤: でも今はなくなった。

猪子: 今は第一次産業が中心の世の中ではないので、つまりそれ以外の産業は発展すればするほど人口密度が上がるモデルなので、一夫一妻制は非合理的になりますよね。

 人口密度が高いところで一夫一妻制をとるとSEXの回数が減るので、長期的にみると社会は発展しないんですよ(笑)。第3次産業なんかは都市に集中してますから、都市部では一夫一妻制をとらない方が社会は発展しますよね。その方が子どもが出来る確立が増えるわけですから。

安藤: 少子化対策っていうのはそういうことですよね。フランスみたいに自由にしちゃう。

猪子: その方が出生率が上がるんです。

安藤: それはまた、ものすごい言いっぷりですね。

猪子: 言いっぷりの問題じゃなくて、そういうもんなの、生命っていうのは。計画的に、何歳までに何人子どもが欲しい、なんて言ってる男は全員嘘つきなの。あんなの、モテるために言うんだよ。そんなこと思ってないって、本心では。

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