瀬尾 今日は昨年春に大好評を得ました「Social Media Week Tokyo」の番外編スペシャルということで、「ソーシャルメディアで変わるビジネスとコミュニケーション」ということをテーマに皆さんに集まっていただいています。
今日の司会をお願いしますのは皆さんごぞんじの津田大介さんです。そしてサイバー・コミュニケーションズ代表取締役CEOの長澤秀行さん、ITビジネスアナリストの大元隆志さん、ブロガーでフリーランスマーケターの梅木雄平さんです、皆さんよろしくお願いします。では、ここからの司会は津田さんにお願いします。
津田 はい、よろしくお願いします。と言っても、実は今日の座談会は事前の打ち合わせがほとんどできず、僕も今日のお三方は皆さん初対面なんです。「ソーシャルメディアで変わるビジネスとコミュニケーション」というテーマで濃い議論ができればと思っています。
まず、長澤さんから順番に自己紹介を兼ねてどういうことをやってきたのかということと、今後のソーシャルメディアについてどの辺に可能性を感じてらっしゃるのか、という2点についてご意見をいただけますでしょうか。
長澤 サイバー・コミュニケーションズの長澤です。同社の社長を6年程務めています。その前は電通で新聞広告を扱っていました。インターネットが日本に入ってきた当初からかかわり、インターネット広告の世界では17、18年になります。やはりここ数年、ソーシャルメディアの流れを受けて、インターネット広告の世界もかなり様変わりしています。
広告ビジネス、より幅広いメディアビジネス、マーケティングビジネスも大きな変化を迎えているなかで、ソーシャルメディアがビジネスにどんなインパクトを与えているのか、ということを常に考えています。
また、考えるだけではなくて自分でもやらなきゃいけないな、と思いまして、私はもう58歳ですけれども、TwitterとFacebookを何とか1年以上続けています。それで学ぶことが多いですね。こういう場を津田さんや梅木さんと持たせていただけること自体が、私の今までのビジネスマンとしての生活から言ってまったく驚きの話です。今日は楽しみにしています。
津田 Twitterの反応を見ていても「不思議な座組みだ」という声も多いです(笑)。長澤さんはTwitterのプロフィールのところに「オールドアドマン」と書いていますけれども、なぜオールドアドマンと書かれているんでしょうか?
長澤 単純に年を取ったアドマンという意味です(笑)。
津田 でも、まさに電通のなかでネット広告というものが勃興するときに、それを最前線で開拓されてきたわけですよね。
長澤 新聞広告という一番のオールドメディアからいきなりインターネットの世界に来ましたので、その変遷、インターネットを使ったマーケティングのパワーアップというのを目の前で見ています。
津田 長澤さんはtwitterで僕のメルマガや本の感想を書いていただいています。今日初めてお会いするんですが、全然初めてお会いするような感じがしないというのが、これがまたソーシャルメディアのおもしろいところだな、と思います。それでは、大元さん、お願いします。