インド留学への道 (その1)
外国人留学生の入学には科目試験も面接もない。必要なのは最終学歴の英文成績証明書だけだった!?

2012年08月13日(月) 田村 耕太郎
バンガロールのダウンタウン〔PHOTO〕gettyimages

 次世代の若者、そしてその親向けに、この連載は"教育"に焦点を当てて書かせて頂いている。これからの時代は世界のパワーバランスが激変する。我々は、その変化を想定に入れて、逆算しながら「教育」という時代への準備をしていかねばならない。

 私は激変の主役の一つとしてインドに注目している。その理由は、2025年には人口が中国を抜いて世界最大となること。そして、我が国や中国の最大の課題である少子高齢化が今世紀中に具現化しそうにないことがある。中国の課題は、豊かになるより先に高齢化を迎えてしまうことである。財政の負担と労働力人口の老齢化はやがて中国経済に大きな打撃を与えるであろう。

 一方、インドはどうやら高齢化を迎えるまでに豊かになれそうなのである。今回は、その将来性を早々に買ってインドへと打って出た日本人の一人に焦点を当てたい。バンガロールに留学中の西嶋悠加乃さんである。その西嶋さんに留学先の選定から留学生活まで幅広くお聞きしてみた。

---チャレンジングなインドを留学先に選んだ理由は何ですか?

 それには大きく3つの理由があります。

 1つ目は経済成長の予測に比例せず、他国と比べ日本企業・日本人の数が圧倒的に少ないこと。インドのGDPは2015年に日本を、2040年には米国を上回るとの予測があるにもかかわらず、インドの在留邦人の数は現在4000人程度です。これに対し中国の在留邦人の数は12万人。日本人としてインド市場のパイオニアになれるチャンスだと思いました。




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田村 耕太郎

(たむら・こうたろう) 前参議院議員。エール大学上席研究員、ハーバード大学研究員などを経て、世界で最も多くのノーベル賞受賞者を輩出したシンクタンク「ランド研究所」で唯一の日本人研究員を務めた。
国立シンガポール大学公共政策大学院名誉顧問、新日本海新聞社取締役東京支社長。
1963年生まれ。早稲田大学卒業、慶応義塾大学大学院修了(MBA取得)。デューク大学ロースクール修了(法学修士)、エール大学大学院修了(経済学修士)、オックスフォード大学上級管理者養成プログラム修了、ハーバード大学ケネディスクール危機管理プログラム修了、スタンフォード大学ビジネススクールEコマースプログラム修了、東京大学EMP修了。
2002年から10年まで参議院議員を務めた間、内閣府大臣政務官(経済財政、金融、再チャレンジ担当)、参議院国土交通委員長などを歴任。
シンガポールの国父リー・クアンユー氏との親交を始め、欧米やインドの政治家、富豪、グローバル企業経営者たちに幅広い人脈を持つ。世界の政治、金融、研究の第一線で戦い続けてきた数少ない日本人の一人。
2014年8月、シンガポールにアジアの地政学リスクを分析するシンクタンク「日本戦略情報機構(JII)」を設立。また、国立シンガポール大学(NUS)リー・クワンユー公共政策大学院の兼任教授に就任し、日本の政府関係者やビジネスリーダーに向けたアジア地政学研修を同校教授陣とともに実施する。
著書に『君に、世界との戦い方を教えよう 「グローバルの覇者をめざす教育」の最前線から』などがある。