いよいよ現実味を帯びるギリシャの離脱。9月にユーロ圏問題が大荒れの可能性も! 
ギリシャの議会議事堂〔PHOTO〕gettyimages

 足許の金融市場で、ユーロ圏諸国の信用不安問題は取り敢えず安定を保っている様に見える。ただし、これで嵐が完全に過ぎ去ったと考えるのは時期尚早だ。ロンドン在住のベテラン・ファンドマネジャーは、「9月に入ると、ユーロの信用不安問題がいくつかの難関を迎え、それが金融市場を混乱させる可能性がある」と指摘した。

 9月にはギリシャの資金繰りが一段と厳しさを増し、EUやIMFからの追加支援の目途が付かないと、本格的なデフォルトに陥る危険性が強まる。それは、ギリシャがユーロからの離脱を余儀なくされる可能性が高まることを意味する。

 また、9月12日、ドイツの憲法裁判所は、ドイツの公的資金を使ったユーロ諸国への支援が合憲か否かの判決を下す。今のところ合憲説が優勢だが、万が一、違憲判決が出るとユーロそのものの仕組みを揺るがすことにもなりかねない。

タブーではなくなったギリシャのユーロ離脱説

 今まで、ユーロ圏諸国の首脳は、ギリシャのユーロ離脱については殆どコメントすることがなかった。その話題は一種タブー視されてきた。ところが最近、ドイツ政権の高官だけでなく、EU会議の首脳からもギリシャ離脱に関する発言が出るようになっている。

 その背景には、ギリシャの経済状況の悪化が進み、ユーロ諸国からの支援で救済することが難しくなっていることがある。今まで合意されたギリシャ自身の財政再建の実現可能性は低く、「いくら支援しても、最終的にギリシャを救うのは難しい」との指摘が多い。

 ドイツの政府高官などは、「ギリシャのユーロ離脱による混乱には、十分に対処できる」と発言している。そうした状況を反映して、市場関係者の中では「ギリシャの離脱は時間の問題」との見方が有力になりつつある。投資家の中には、既にギリシャの離脱を想定してリスク管理を行っているところがあるという。

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