勝間和代「日本の正論」

勝間和代(経済評論家)×升永英俊(弁護士) 第1回「本当の多数決ではない日本の民主主義。『一人一票』の権利を否定する最高裁判事に×をつけよう」

2012年08月10日(金) 勝間 和代
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〔左〕升永英俊さん(弁護士)と〔右〕勝間和代さん(経済評論家)

勝間 升永さんはこの数年、「一人一票」運動の旗振り役ですよね。

升永 「一人一票」というのは言われてみれば当たり前なんだけど、私自身、この問題に気づいたのは10年前なんです。

 もちろん一票の格差の問題は、50年前、私が二十歳の時に大学で憲法の講義を受けたときからあって、「これは日本の抱える最大の不条理だ」と感じていました。

 当時、衆議院の一票の格差は4.8倍でした。で、その当時の議論は、「これを3倍以内にしなければならない」というものだったんです。

勝間 許容範囲は3倍であると?

升永 そう。でも私は、その3倍説はおかしいと思っていました。「3倍は無茶苦茶じゃないか。1倍でないのはオカシイ」と。

 ただし、そのころは、一票の格差があるからといって、「日本が民主主義国家じゃない」とまでは思っていなかったんです。

 日本では、言論の自由が守られている。それに選挙も行われている。この2つの要件を満たしている。だから、一票の格差が衆議院で4・8倍あり、不条理とはいえ、民主主義国家の定義には入っていると。そう思っていた。

勝間 その認識が10年前に変わったということですか?

升永 ええ。「日本は、必ずしも、多数決で法律をつくっていない。多数決の保障のない日本は、民主主義国家ではない」と突然気づいたんです。

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