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市川裕康「デジタル・キュレーション」
2012年08月10日(金) 市川 裕康

タブレット端末とSNSサイトの広がりにより生まれる教育業界のエコシステム

アップル社が2012年1月に開催した教育関連イベントの様子

 本コラムでは、教育分野でのIT活用トレンドに関して何度かレポートしてきましたが、今回お伝えしたいのは、アメリカで急速に普及が進んでいるタブレット端末の学校での活用、そして教育現場でのソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)活用の広がり、そしてそこから生まれつつある新しいエコシステムのトレンドについてです。

アメリカで急速に拡がるタブレット端末の教育機関への導入

 まず、タブレット端末を巡る動きに関してですが、iPadが米国の教育関連市場で急成長している、という事実をご存じでしょうか?

 アップル社が2012年7月末に報じた同年第2四半期の業績発表によると、4月~6月期に世界中で1700万台ものiPadが販売され、そのうち高校と大学での教育関連の売上は約100万台と、前年比倍増の勢いで導入が進んでいるそうです。なお、同時期の教育市場においてラップトップ・コンピュータであるMacBook関連機種の売上は50万台と、iPadの半分であったことも注目を集めました。

●「"Tablets Trump Laptops in High School Classrooms"(高校の教室においてラップトップをしのぐタブレット端末)」 U.S.ニュース&ワールド・レポート 2012年8月3日

 アップル社は2012年1月19日に開催された教育関連のイベントで、デジタル教科書閲覧アプリの「iBooks 2」、デジタル教科書作成ソフト「iBooks Author」、世界中の大学の講義を無料で受講できる「iTunes Uアプリ」など、iPad向けサービスのリリースを同時に行い、教育分野に積極的に取り組む姿勢を示しています。なお、iBooks2対応の電子教科書出版のパートナーとして、すでに米ホートンミフリンハーコート、米マグロウヒル、英ピアソンなど、出版大手3社との提携も既に実現しています。

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