[アイランドリーグ]
香川・伊藤秀範コーチ「期待の左腕・後藤は森福+山口!?」

広島・丸からの三振が自信に

 後期は前期優勝でリーグチャンピオンシップ出場を決めていることもあり、選手育成に重点を置きながらの戦いを進めています。監督の方針で、投手、野手問わず、これまで出番の少なかった選手を多く起用しています。

 後期、登板機会を増やした投手で成長を見せているのが、中継ぎとして使っている左腕の後藤真人です。彼は球の出どころが見えにくく、バッターとしては厄介なタイプ。しかし、制球が悪い点が課題でした。

 フォームを調整する上で参考にしたのは、福岡ソフトバンクの森福允彦です。足をクロスにして球の出どころの見にくさをさらに生かし、前の肩が開かないようにすることでコントロールを良くしようと考えました。

 ただし、このフォームはやや本人には合わなかったようです。軸足の左足がぶれてしまい、思い切って腕が振れないという新たな問題が生じました。そのため、次に参考にしたのが巨人の山口鉄也のフォーム。最終的には下半身は山口のような使い方をしながら、上半身は森福のようにややひねって投げるスタイルに落ち着きました。そして、これを固めるために投げ込みを実施したのです。

 後期に入ってコントロールが良くなったのは、このフォームの安定に加え、実戦で自信がついたことがあげられます。7月26日の愛媛戦では8回の1イニングを投げ、三者凡退。しかも元NPBの橋本将を見逃しの三振に打ち取りました。さらに8月4日の広島2軍との交流試合では2軍調整中の丸佳浩をキレのあるストレートで空振り三振に仕留めています。

 制球さえ向上すれば、変化球もカーブ、スライダー、チェンジアップと一通り投げられます。左の中継ぎとして、大いにスカウトへアピールできるでしょう。今後も彼には中盤から終盤にかけての大事な場面で投げてもらう予定です。