野田・谷垣両氏はやはり会期内の「話し合い解散」で一致か!? 日増しに高まる「谷垣禎一首相」誕生の可能性
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 先日夜、今や野田佳彦政権の命運を握る谷垣禎一自民党総裁と酒食を共にする機会があった。例によって完全オフレコの懇談なので、当夜の会話を紹介することはできない。だが、筆者が谷垣氏から受けた印象と、これまでの取材を基にして本コラムを綴りたい。

 結論を先に言えば、野田首相は今国会会期末の9月8日までに衆院を解散、9月30日投開票の総選挙を決断する可能性が強まった。それは同時に、焦点の消費税増税関連法案の参院採決をお盆休み前の来週10日に行うことを意味する。

問題は、衆院の内閣不信任案の成否

 自民党は8月2日、幹部会を開き(谷垣総裁は出席しなかった)、採決先送りを狙う民主党執行部(輿石東幹事長)に対し早期採決を迫るため、友党の公明党(山口那津男代表)の反対に抗して7日に参院に首相問責決議案を提出することもあり得るとした。対決姿勢を示したのだ。

 それだけではない。他の野党7党は3日、国民の生活が第一党(小沢一郎代表)、新党きづな(山内晃代表)、共産党(志位和夫委員長)、社民党(福島瑞穂党首)、みんなの党(渡辺喜美代表)、新党改革(舛添要一代表)、新党日本(田中康夫代表)の各党党首が集まり、法案採決前に衆院に内閣不信任案を共同提出することで一致したのだ。

 会期を1ヵ月余残して延長国会に暗雲が立ちこめ始めた。それでも、参院の問責決議案は最終的に自民、公明両党が反対に回り、否決されよう。問題は、衆院の内閣不信任案の成否である。内閣不信任案の可決ラインは240人であり、自民党を含む全ての野党と無所属議員に加えて民主党から15人以上が賛成に回れば可決される。

 民主党内の離党予備軍の中核にいる鳩山由紀夫元首相のグループが一致して賛成すれば「15人以上」に達する。が、先ず第1に次の衆院選で厳しい戦いを余儀なくされる中山義活元首相補佐官らと、選挙に強い松野頼久元官房長官らの間には、内閣不信任案→離党に関して温度差がある。第2は、鳩山氏自身に民主党は自分が創った政党であるというオーナー意識が強く、離党→新党結成であれ、離党→国民の生活が第一党への合流であれ、決断できないでいる。