2012.08.09(Thu)

単にスナック菓子を
作って売るだけでなく、
「これ、どんな味なんだ?」
という楽しい瞬間を届けたい。
商品は媒体なんです。

ジャパンフリトレー 江原 信

週刊現代
  • print
  • rss
  • 筆者プロフィール&コラム概要

 '61年に米国のお菓子メーカー『フリト社』と『レー社』が合併して『フリトレー社』が発足。日本で同社の商品を販売するのが、カルビーの完全子会社『ジャパンフリトレー』である。『マイク・ポップコーン』、『ドリトス』などを展開する同社の社長は、スナック菓子が大好きという江原信氏(53歳)だ。

 

単にスナック菓子を
作って売るだけでなく、
「これ、どんな味なんだ?」
という楽しい瞬間を
届けたい。
商品は媒体なんです。
えはら・まこと/'58年、埼玉県生まれ。'81年に慶応義塾大学経済学部を卒業後、伊藤忠商事に入社。化学品貿易部にて、輸出入受け渡し業務などに従事。20年勤めた後、'01年にジョンソン・エンド・ジョンソンに転職。製造・代理店政策などの責任者を務める。'11年3月にカルビーに入社し、同年4月より現職

海外の憧れ

 実は大学生の時から『ドリトス』が好きでした。当時、海外に憧れていたので、スナック菓子も海外でメジャーな商品に惹かれて、よく食べていたんです。

文化を売る

 海外にはスナック類に何かをつけたり載せたりする"ディップ文化"があります。例えば『ドリトス』のようなトルティアチップス(トルティーヤを揚げたもの)にはサルサソースを付けて食べます。"家飲み"が流行っている昨今、サルサをつけたドリトスにテキーラなどを合わせたら、安くて簡単に、いつもと違った雰囲気でお酒が飲めるかもしれませんよ。

蒔絵師

 埼玉県の山奥で育ちました。中学生の時は、蒔絵師(漆器に金や銀で文様を描く芸術家)に憧れていました。黒、金、銀で構成された静謐な世界に心打たれたんです。結局、私に絵心はなく、大学は経済学部に進学したんですが、今も海外に行くと美術館を訪ねます。ムンクの抽象画など、描いた人の精神状態が絵の奥からにじみ出てくる作品が好きです。

商社マン

 大学卒業後の'81年、商社に入社して合成樹脂・合成繊維の素になる化学品の輸出入を担当しました。改めて見回すと、世の中の商品の多くが合成樹脂や合成繊維でできていることに驚きましたね。服だって、コットンやウール以外は合成繊維が原料。お菓子の包装も合成樹脂です。これらの原料を極力安く仕入れるのが私の仕事でした。

1
nextpage

マーケティング 一覧ページへ

媒体最新記事一覧