2012.08.05(Sun) 岡田 真理

アスリートのカロリー計算

筆者プロフィール&コラム概要
プロ入り後、一日6~7食にプロテインを5~6回とって10キロ増量したダルビッシュ〔PHOTO〕gettyimages

 レストランで、あるアスリートにインタビューしたときのこと。「ちょっと腹が減ったんで、何か食べてもいいですか?」と聞かれたのでメニューを渡すと、彼はペペロンチーノを注文した。そして、一瞬にして平らげると「これうまいっすね。すみません、同じものを」と二皿目を注文。その後、彼はさらにトマトソースのパスタも頼んだ。「ちょっと腹が減った」と言っていたにも関わらず、わずか40分ほどの間にパスタを三皿平らげたのである。

 アスリートの食欲は本当にすごい。数日間密着取材して毎日のように食事を共にすれば、こちらは感覚が麻痺して気づかぬうちに太ってしまう。彼らは試合やトレーニングで消費するカロリーが多いので、食べる量が多くてもまったく太らないのだが、私のような物書きの場合は当然そのままカロリーを体内に蓄積することになる。

 体質やトレーニングの内容にもよるが、体重80キロの男性が2時間の高強度トレーニングで消費するのは1000キロカロリー以上。それ以外にランニングやストレッチ、実践練習をするとなると、消費カロリーはもっと増える。それを補い、さらにエネルギーを蓄えなくてはならないため、アスリートは一日にだいたい4000~5000キロカロリーを摂取する必要がある(競技や体重によってこの値は異なる)。

 一方、一般的な成人男性が一日に摂取すべきカロリーは約2600キロカロリー(年齢や活動量によって異なる)。ということは、アスリートが摂るべきカロリーは、一般人が摂るべきカロリーの1.5倍から2倍となる。一緒に同じような量を食べていたら、確実に太るのだ。

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(おかだ・まり) スポーツライター、NPO法人ベースボール・レジェンド・ファウンデーション代表。1978年生まれ。立教大学卒業後、カリフォルニア大学エクステンションにてマーケティングのディプロマを取得。帰国後はプロアスリートのマネージメントに従事し、後にライターに転身。現在はアスリートのインタビュー記事を執筆する傍ら、ベースボール・レジェンド・ファウンデーションを運営している。


アスリートと「食」

自らのカラダに細心の注意を払うトップアスリートたちは食生活にもプロフェッショナルである。アスリートにとってもそうでない人にとっても役に立つ、スポーツ選手たちの食に関するエピソードを、自らもプロ選手のマネジメントに携わった気鋭のライターが紹介する。