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個人投資家が誘引されるトルコリラは、ブラジルレアルの二の舞となるか!?
〔PHOTO〕gettyimages

 最近、海外の為替ディーラー連中から、「日本の個人投資家は、トルコリラを買っているようだ」という話を聞くことが多い。一時期、ブラジルレアルを凄まじい勢いで買った個人の投資資金が、現在はトルコリラに向かって流れているようだ。知り合いの個人投資家にヒアリングしても、「トルコリラ建て金融商品のセールスをよく受ける」と言っていた。

 トルコリラの金利水準は高く、期間によっては8%を越える金利が付く。それは、低金利が続くわが国の状況を考えると、かなり投資妙味のある通貨と言える。また、今後、トルコは注力新興国の一つとして高い成長率を期待することができる。

 この二つの要件を満たしているトルコリラにはそれなりの魅力があるのだが、問題は、多額の投資資金が流入すると、すぐに割高な通貨になる可能性がることだ。それを無理やり買い上げると、下落局面では多額の損失を被ることが懸念される。トルコリラ投資は、ブラジルレアルの二の舞になりかねない。

高金利・新興国に誘引される個人投資家

 元々、投資資金は、相対的に高い金利に引き寄せられる傾向がある。「低い金利より、高い金利をもらいたい」という要請は自然だ。問題は、わが国の個人投資家が、高金利・新興国の二つの条件に誘引される傾向が大きいことだ。

 金利が高い通貨は、何年も低金利が続くわが国の投資界にとって垂涎の的であることはよく理解する。また、当該国が有望な新興国だと、今後、一段の経済発展を期待することができる。経済が高成長する国の通貨は、基本的には需要が高まり、強含みの展開になる可能性が高い。

 そうした条件を満たす通貨に投資すれば、理論的には儲けられる可能性が高いことも事実だ。一時期、わが国の個人投資家はブラジルに注目し、レアルを強烈に買い上がった。通貨選択型の投資信託が飛ぶように売れたことは、その行動が表面化したものだった。

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