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旦那の夕食に焼きそばを持ち帰る庶民感覚はけっこうなのだが・・・原発再稼働を支える野田仁実って「どんな女?」
環境に関する発表で表彰された児童たちと一緒に記念撮影する仁実さん(6月3日、船橋市内で。下の2点も)
「挨拶は書かれた文面を読み上げるだけだった」(出席者の一人)という。野田政権発足時よりスリムになったか

 7月に入ってからの世論調査によると、野田佳彦首相(55)の支持率は軒並み20%台の危険水域。財務省の言うがままに消費増税を進め、かつ活断層などおかまいなしに原発を再稼働した宰相を、しわ寄せを受ける人々は一生許さないだろう。

 不人気極まりない旦那とその政策を支えるファーストレディ・仁実さん(49)の動向は、永田町をうろつく新聞・テレビの政治部記者の耳にも入ってこない。上の写真はいずれも、6月3日、「第27回船橋海老川親水市民まつり」に現れた際のものだが、仁実さんの近影としては極めてレアショットである。27年前、どぶ川だった海老川をきれいにしようと官民一体となってクリーン作戦を展開し、当時、千葉県議になったばかりの野田首相も運動に参加していたという。

「昔からのスタッフは顔を見れば分かるのですが、ほとんどのメンバーは野田さんの奥さんだと思っていなかったようです。仁実さんはメモを見ながら挨拶しましたが、内容は記憶にありませんね。SPもついていなかったようですよ。小学生による環境にまつわる発表会があって、子供たちと楽しそうに話していました。そうそう、『野田の夕飯にします』と言って、露天の焼きそばを買って帰りましたっけ」(ボランティアの一人)

 少しばかり庶民的な一面を覗かせた仁実さんは、東京・江戸川区の下町でガラス工場を営んでいた柿添淸治氏の長女として生まれた。

胸に花をつける仁実さん。若い頃は浅野ゆう子に似ていると言われたとのことで、野田首相の一目惚れだった

「仁実ちゃんは学区内の小学校でなく、越境入学で別の小学校に行ったんですよ。中学も私立に通ったから、このあたりじゃ、あの娘のことを知ってる人はあまりいませんね」(実家近所の古い住民)

 中高一貫の私立三輪田学園を経て、東京音楽大学で声楽を学び、教育専攻に進んだ仁実さんだが、中退している。

「あの頃、ピアノに合わせてソプラノで歌う仁実さんの声が外まで聞こえてきましたっけ。ご両親に似て、控え目な性格の方でしたよ」(実家の近所の主婦)

 仁実さんは昨年9月、野田首相の実弟で船橋市議の剛彦氏と「学校法人健伸学院」を訪れ、幼稚園児と触れ合っている。

 柴田炤夫理事長は、こう語った。

「野田さんは早稲田大学の後輩で、個人的に応援してきた縁で仁実さんとも付き合いがありました。彼女は『子供たちの声を聞くと元気になる』と言って、フラッと顔を出してくれるのです。そう言えば、昨年9月に来た時は、『しばらく首相公邸に入ります』と挨拶して引っ越され、それきり会っていませんね」

「そっち方面は、100%心配ない」

消費増税、原発再稼働、オスプレイ配備とがんじがらめの野田首相。妻の庶民感覚を取り入れればいいのに

 鳩山由紀夫元首相(65)の妻・幸さん(69)、菅直人前首相(65)の妻・伸子さん(66)と、ファーストレディが2代続けて出しゃばり・・・・・・ではなく、自己アピールの激しい女性で、しょっちゅう政界のイベントに顔を出していた。彼女たちと比べるから、仁実さんの控え目な態度が際立つのかもしれない。野田首相の秘書・日高辰也氏はこう説明した。

「性格的に表に出たがる人ではなく、仁実さんは公邸で総理の身の回りの世話をしているんです。仁実さんが表に出るのは、地元の行事に総理が出られない時にお願いしていますから、確かに機会は相当少ない。お子さんとの接触にしても、長男は筑波大学の医学部で下宿生活ですから離れていますし、次男は来年、受験ですから気を遣うでしょう。仁実さんのことは、剛ちゃん(剛彦氏)が一番知ってると思いますよ」

 旦那の支持率が下げ止まらない今は、表に出ようとしても出られないというほうが正しいだろう。首相官邸スタッフはこう語る。

「毎週金曜に官邸前で反原発デモが行われ、外出など、そうそうできる状況じゃない。実は、野田首相がデモ隊のシュプレヒコールについて『大きな音』と揶揄したのを諫めたのは、仁実さんです。夫人なりに、夫の苦しい政権運営に内助の功を発揮しているんですよ。でも一方で、『こんなこと初めてなので怖くて』と本音も漏らしています。民主党の広報担当が、消費増税や原発再稼働をアピールするために、素朴な印象の仁実さんを前に出してイメージアップを図ろうとしたんですが、仁実さんは頑なに拒否しました」

 外交にふさわしくない内向きなファーストレディ像だが、芯の強さは備えている。民主党を割って「国民の生活が第一」を立ち上げた小沢一郎氏(70)の妻・和子さん(67)が、夫が愛人に子供を産ませたことを開き直ったといった内容を書き連ねた手紙を後援会員に送って騒動になった。民主党関係者から「野田さんは大丈夫なの?」と聞かれた際、仁実さんは「そっち方面は、100%心配ない人だから」と動じた様子もなかったという。

「最近、昼間だけという限定で、SP付きで外出できるようになった」(前出・官邸スタッフ)というが、仁実さんは、派手に買い物をするわけではないという。〝偉大なる主婦感覚〟を持ったファーストレディ。だが惜しむらくは、消費増税が庶民にとってどれほどの負担になるのかを知りながら、旦那の暴走を止められない点だ。仁実さんが官僚たちから旦那を奪い返す〝愛の劇場〟を繰り広げることを期待したい。

「フライデー」2012年8月10日号より

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