雑誌
9月解散総選挙へ 全選挙区の当落を完全予測 民主党「300議席獲得」をピタリと当てた本誌がまた当てる 民主94議席 自民113議席そして橋下「維新の会」が203議席の大勝利

 歴史はまた変わる!これが小選挙区の恐ろしさだ
●民主第3党へ転落
●鳩山、菅ほか大物次々落選
●近畿ブロックの小選挙区は維新の会が48議席中29議席を獲得
●小沢新党は29から3議席へほか

 日本の命運を左右する戦いの時がきた。野田政権の地盤沈下は加速し、解散総選挙が近づいている。台風の目は橋下徹。総選挙を境に、国政の風景は一変するだろう。ちょうど3年前のあの日のように。

この流れは止められない

 7月中旬。橋下徹・大阪市長率いる大阪維新の会に所属するおよそ50人の府議団が、石川県金沢市へと向かった。「旅行」という名目だが、参加した府議の一人は、こう語った。

「維新の中では、10月までの解散総選挙説が有力視されている。もう臨戦態勢は整った。金沢に行ったのは、選挙に向け英気を養うため。候補者は300人。全小選挙区に維新の候補を立てる」

 永田町は今、嵐の前の静けさを保っている。

 小沢一郎元代表が党を離脱したことで、民主党の分裂騒動も一段落。消費増税関連法案もほぼ成立し、野田佳彦首相も、胸をなでおろしたように見える。

 ところが、そんな野田首相を驚愕させるデータが、突如として飛び出した。

「時事通信の世論調査(7月6日~9日)で、民主党の政党支持率が、なんと6・7%という信じがたい数字に落ち込んでいた。自民党は12・5%。選挙になったら、目も当てられない惨敗を喫することは確実です」(民主党中堅議員)

 調査によれば、民主党の支持率は5月の9・0%→6月8・1%と低下の一途を辿っており、7月、ついに6・7%まで落ち込んだ。'09年10月の政権交代直後には29・4%あったというのに、実に約8割ダウンの末期的状態である。

 一方で、大阪維新の会・橋下氏に対する注目は、依然として極めて高い。別の世論調査(産経新聞・FNN合同調査)では、大阪維新の会が国政で議席を確保し、影響力を持つことに「期待する」と答えた人が、60・5%に達した。政党支持率とは単純に比較できないが、"期待度"としては、民主党のおよそ10倍。

 時事通信の調査発表後、野田政権内では、「これではとても解散総選挙などできない」という悲観論が飛び交ったが、当然だろう。

 しかし、流れはもう止められない。政界では現在、延長国会が会期末を迎え、民主党・自民党双方が代表選、総裁選を行う9月か、その直後の10月、臨時国会冒頭での衆院解散・総選挙説が有力視されている。

「消費増税、TPP(環太平洋経済連携協定)参加問題、原発再稼働などで、これからも野田政権の支持率は落ちていきます。民主党としては、9月の代表選でトップのクビをすげ替え、ご祝儀で支持率が上昇するタイミングで解散を打つしか、もはや手がありません。

 一方、野田首相や谷垣総裁にしてみれば、9月にクビになる可能性が高いということですから、やはり、それまでに勝負をかけるしかないのです」(政治評論家・有馬晴海氏)

 冒頭に紹介した大阪維新の会所属府議の発言は、こうした日程を見越してのものだ。重要なのは、彼が「300選挙区で擁立を目指す」とぶち上げたこと。

 野田首相や与野党の幹部たちは、橋下氏を舐めきっている。橋下氏は大阪市政の改革にかかりきりで、国政に打って出るヒマはない—。永田町にはそんな楽観論もあるが、維新の会は、そんなことを露ほどにも思っていないのである。

「9月には、各地域に設定したブロックごとに、1名の代表者を選出して街頭演説を開始します。スタートは大阪・難波の駅前から。続いて、東京ブロックや北海道ブロック、東海ブロックなどという順に、維新の候補者が街に繰り出していく予定です」(前出・維新の会所属の府議)

 もしも、橋下・維新の会が世論の要請に応え、本当に国政選挙へと乗り出してきたら……?

 今回、本誌は大阪維新の会の"宣戦布告"のとおり、同会が「300小選挙区ほぼすべてに候補者を立てる」と仮定して、次期衆院選での当落予想を行った。

 そしてそのシミュレーションにあたっては、以下のように条件を設定した。

(1)民主・自民の二大既成政党は、世論の過半数が反対する消費増税に踏み切るなど、有権者の支持を著しく失っている。したがってそれぞれの基礎票を、両党が大敗を喫した衆院選(民主党は'05年、自民党は'09年)での獲得票数とする。

(2)'09年の選挙では、大量の浮動票が民主党に流れたことが政権交代の要因となったが、今回は支持率6%台に低迷している。その一方、大阪維新の会への期待が60%超と圧倒的に高いことから、民主が'09年に得た浮動票は今回、基本的には維新の会候補に流れると想定('09年の民主党候補の獲得票-'05年の獲得票)。その数を同会の基礎票とした。

(3)さらに'05年、'09年の選挙では「二大政党の対決」がテーマであり、完全に「どちらを選ぶか」を決める選挙だったが、今回はそれに注目の第三極として維新の会が加わっている。

 ここが前回、前々回の選挙と今度の選挙でまったく様相が異なる点だ。そのため、今回両党からはさらに相当数の票が流出すると想定し、(1)の基礎票から各20%、25%ダウンの票数を民・自両党候補の推定得票数とした。流出した票は、やはり維新の会に流れるものとして試算している。

この続きは、プレミアム会員になるとご覧いただけます。
現代ビジネスプレミアム会員になれば、
過去の記事がすべて読み放題!
無料1ヶ月お試しキャンペーン実施中
すでに会員の方はこちら