2012.08.02(Thu)

仕事ができない人のダメな原因って
能力の問題ではなく、
浮上のきっかけになる成功体験が
足りないだけなんです。

ほけんの窓口グループ 今野則夫

週刊現代
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 ソニー生命のトップセールスマンに上りつめ、販売代理店として独立。その後、複数社の生命保険などを店舗で対面販売し始め、いまや全国280店舗以上、対前年比5割増の売り上げを5年連続で続ける企業に育てた人物、ほけんの窓口グループ創業者・今野則夫社長(57歳)。ところがその人生の多くは、自分の弱さと向き合うことに費やされてきたようだった。

 

仕事ができない人の
ダメな原因って
能力の問題ではなく、
浮上のきっかけになる
成功体験が
足りないだけなんです。
こんの・のりお/'55年、秋田県出身。'78年に東京経済大学経営学部卒業後、国際証券(現三菱UFJモルガン・スタンレー証券)に入社。その後、オリエントコーポレーションを経て、'87年にソニー生命へ。'95年に独立し、'00年に来店型保険ショップ1号店をオープン。保険業界に変革をもたらし、業界を牽引する

山手線3周

 第二次オイルショックで不況だった'78年に大学を卒業し、何とか証券会社へ就職したのですが、営業マンとしてはまるでダメ。仕事が嫌いだったから、山手線で眠りこけて2周も3周もしたり・・・(笑)。

あきらめ

 ダメな原因って、たいてい能力の問題でなく、浮上のきっかけがつかめないだけなのです。私には成功体験が足りなかった。だから会社に目標を設定されても、「できるわけない」とあきらめていたんです。今なら「どうすればできるかな」と考えますが。

効いた説教

 人生の転機は、2度目の転職で入社したソニー生命も辞めようとした時に訪れました。上司から「一度、一生懸命働いてみなよ。辞めるのはいつでもできるから」と言われたんです。サボることを見透かされていたようで、効きましたね。

いいねぇ!

 最初の大口契約は、資産家の方の相続税対策でした。70代のご両親に1億円の死亡保険へ加入していただき、受取人をお子さんにすれば、資産を保険金として渡せるため、その方の場合は相続税対策になる、というプラン。保険料が年1300万円にもなるから、正直「ご契約いただけないだろう」という気持ちもあった。しかし、それまでと違って細部までプランを練り、半ば演技で元気を振り絞って「三日三晩、寝ずに考えました!」とアプローチしました。すると、お客様が2~3分考え込まれ「いいねぇ!」と言って下さった。今も忘れられない瞬間です。

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