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小池良次「シリコンバレー・イノベーション」
2012年07月25日(水) 小池 良次

「脱テレビ」ブームにのって伸びるスマートテレビの皮肉

いまやネット放送がテレビの普及を支えている〔PHOTO〕gettyimages

 スマートテレビにはインターネット放送が欠かせない---そんなレポートが米国の調査会社Harris Interactive社から発表された。

「Netflix and YouTube are Must Have Apps for Smart TV Owners」

 米国市場では液晶やプラズマなどの薄型大画面テレビ・ブームが一段落し、次期商品として期待されていた3Dテレビは伸び悩んでいる。テレビ視聴者の8割以上を押さえるCATVや衛星放送業界は3D放送を棚上げにして、脱テレビ・ブームを背景にタブレットや携帯への番組配信に力を入れている。

 そうした中、スマートテレビが着実にシェアーを伸ばし、注目を浴びている。ネット・ユーザーに悩むテレビ・メーカーに取って、スマートテレビは救世主となれるのだろうか。

スマートテレビにNetflixは必需品

 ブラウザー機能を搭載したスマートテレビは、ブロードバンドに繋いで様々なネット・コンテンツを楽しむことができる。テレビへのネット機能搭載は日本メーカーが最初の流れをつくったが、現在では韓国メーカーがトレンド・リーダーとなっている。

 たとえば、韓国のサムスン電子は、Smart Hubという名称で自社スマートテレビ向けに専用コンテンツを提供している。このサービスは、米国の大手出版社や新聞社、通信社などと提携してニュースや雑誌記事などをブラウザーで閲覧できるものだ。Smart Hubは、アップルのiTunesストアーをテレビ・ビジネスに展開するこころみと考えられて入れている。

 しかし、Harris社のレポートを見ると、視聴者はこうした専用コンテンツにこだわっている風でもない。逆に、NetflixやYouTubeといったポピュラーなインターネット放送がスマートテレビの普及を後押ししている---と同報告書は示唆している。まず、同レポートの興味深い数字をご紹介しよう。

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